おばんざい
おばんざいは常の日に家で食べるおかずのことを言います。 字は「お番菜」とも書きます。
ですから「お番茶」とよく似ています。

御番菜
番菜是指家常菜。汉字写作“御番菜”。
因此和“御番茶”(粗茶)很像。

京都は、1日には、みがきにしんときざみ昆布(にしん昆布)であずきのご飯となます(大根とにんじんを細かくきざんで酢とだしで炊いたもの)。 8のつく日はあらめとお揚げを炊いたもの。 15日は小芋とぼうだら(いもぼう)、月末は豆腐のカスからできるおから、というふうに決まっています。

京都1号的菜谱为去掉头尾劈开晒干的鲱鱼和海带丝(鲱鱼海带)、红豆饭和膾(把萝卜和胡萝卜切成丝用醋调)。逢带8的日子做黑海带和油炸食品。15号为小土豆和干鳕鱼(芋棒)。月末则为用豆糟做成的豆腐渣。

今はあまりしておりませんが、そうすることによって今日のメニューを何にしようというわずらわしさが無くなり、また10日に一度あらめ(海草)を食べるわけですから健康にもいいでしょう。 家によっては、2日は何、3日は何、というふうに決めておいて同じ物が続かないように考えたものなのです。

现在不怎么延续这种做法了,但根据这个决定一天菜谱省了麻烦,另外10天吃一次黑海带(海草)对健康也好。2号吃什么、3号吃什么,各家像这样规定好,避免连续吃同一种食物。

その他に季節によって旬の食材を使うのです。 大根なら新鮮なうちに、おろしにしておじゃこと食べる。

另外,依据季节使用时鲜食材。像萝卜就在趁新鲜的时候,擦碎和杂鱼一起吃。

2日目はお揚げと一緒に炊いて食べる。 3日目はお味噌汁に入れて具にするというふうにして無駄のないように料理する。 代表的なおばんざいは竹の子を炊いて、木の芽あえにしたものとわかめを炊いて付けあわせる。 かも茄子に田楽味噌で調理する。 お茄子のおひたし、きゅうりと鰻の酢の物。 おでんは京都では関東煮といいます。 お味は甘口、辛口、うす口とか自分の家族に合わせて料理するのです。

第2天和油炸食品一起做了吃。第3天把切碎的蔬菜放进味增汤避免浪费。代表性的御番菜是炒竹笋,配上为用酱、糖调拌的花椒芽和炒裙带菜。用田乐味增做鸭肉茄子。凉拌茄子、醋调黄瓜鳗鱼。御田在京都叫关东煮。口味有甜、辣、清淡等,依家人的口味来做。

京料理は目で食べる
京料理は見た目が美しい、目にもおいしい料理といわれます。かぎられた素材をいかにおいしく食べさせるかを工夫すると同時に、いかに美しく盛りつけるかが京料理の大切な要素になっています。たとえば器ひとつとってみても、その形や大きさ、材質まで含めてこれほど多彩な食器を用いる料理は世界でもめずらしいでしょう。ここでも、京都はいかに見せるかに心血を注いでいるわけです。

京料理用眼睛吃
京料理看起来很美,被称作也能饱眼福的料理。下功夫把有限的材料做的好吃的同时,怎样漂亮地装盘也是京料理重要的要素。即便是单独看所用的食器,包括其形状、大小、材质等使用如此多彩食器的料理世界上也不多见。这儿也体现了人们为呈现京都所花费的心血。

京都の高級料理店には、日本はもとより外国からも、料理人が客をよそおって食べにきます。彼らは料理の作り方、盛りつけ方、かわった器、お店のしつらいなどをそこで勉強するのです。だから、最近フランスのレストランでも日本の小料理屋のような蓋つきの器や、大きな皿にちょっと盛るとか、花や葉をあしらうことなどの演出が見られます。フランス料理にも、京都のセンスが生かされているのです。

在京都的高级料理店里,很多日本本国的及从国外来的料理师伪装成客人去吃饭。料理的制作方法、装盘方法、与众不同的食器、店面的装饰等,都是他们要在那儿学习的。因此,最近在法国的餐厅也能看到日本的小料理屋中一样的带盖的食器,以及大盘中只盛一点食物的盛盘方式,盘中也会出现装饰的花和叶子。法国料理也在活用京都的美感。