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ある昼下がり。渋谷区のこざっぱりした蕎麦屋『やぶ善』に入ると、あっちもこっちも、なぜかみんな「カレー」メニューを、しかもズルズルと美味しそうな音を立てて食べていた。

一天午后时分。我走进涉谷区一家名叫“藪善”的荞麦面食店,店面整洁又干净。我看到店里的食客们都在津津有味地吃着“咖喱类的食品”,还发出“呼哧呼哧”的响声。

品書きを見ると、それらしきものと思われるのは、どうやら「カレーせいろ」か「カレーせいろ中華」のよう。

我看了一下店里的菜单,猜想他们吃的大概是 “咖喱蒸笼荞麦面”或“咖喱蒸笼中华面”吧

カレーせいろはまだ、他の店でもたまに見かけるが、カレーせいろ中華って……。どれだけ欲張りなんでしょう。

“咖喱蒸笼荞麦面”偶尔在其他店里也看到过,但“咖喱蒸笼中华面”就……光听名字就让人嘴馋啊

どうせなら両方食べようと、ダンナとそれぞれ注文してみたところ、出てきたのは、ネギを利かせたトロミのある付け汁のカレーと蕎麦、また、同じ付け汁と中華麺という組み合わせ。いずれもごはんがついてくるセットがある。

“咖喱蒸笼荞麦面”、“咖喱蒸笼中华面”我都想尝一下,所以和老公一样点了一份。端上来的有: 两份加葱熬制成的粘稠汤汁以及一份荞麦面和一份中华面,并配有米饭。

カレーせいろのほうは、うどんとはまた違った味わいで、意外なほどカレーとすんなり手を結んでいた。

“咖喱蒸笼荞麦面”还是和乌冬面味道不一样,没想到咖喱和荞麦面那么轻易地就搭配在一起。

さて、問題は、カレーせいろ中華のほう。だが、食べてみると、卵の甘い風味あるモチッとした中華麺とトロミのカレーは、「ああ、これはこれで出合うべくして、出合ったのかも」と、そんな気もしてくる。

接着,我尝了一下“咖喱蒸笼中华面”。滑腻劲道的中华面搭上咖喱汤汁,我不禁感叹道,“啊,两者的确应该放在一起啊”。

食べ比べつつ、「はぁなるほどね」「ウフフ」と、ヘンな含み笑いが広がった。

比较一番后,我们发出“原来如此啊”的感慨,“呵呵”地抿嘴笑了。

店のご主人に聞いてみると、なんとこのお店、創業大正11年と古く、3代にわたって暖簾を守ってきたところなのだとか。

向店老板打听了一下,据说这家店是从1922开始创办的,历经了3代人的苦心经营。

もともと「カレーせいろ」は、10年以上前から続いているメニューで、まかないで食べていたものを商品化したという経緯があったそうだが、「カレーせいろ中華」のほうは今年の夏に新登場したのだという。

其实“咖喱蒸笼荞麦面”是10年前就一直有的食物。这家店为了把一直供应的食物商品化,推出了“咖喱蒸笼荞麦面”,今年夏天又接着推出了“咖喱蒸笼中华面”。

「うちは蕎麦屋ですが、そばつゆで中華麺を食べる『中華ざる』がいちばんの人気で、では、その中華麺と、人気メニューのカレーを合わせたらと考えたのが、『カレーせいろ中華』だったんですよ」

据店老板说,他们的店是荞麦面店,最受顾客欢迎的就是“把中华面放到酱汤里吃的‘笊篱中华面’”于是,他们就想“如果把中华面和受欢迎的咖喱搭在一起会怎么样呢?”所以就有了现在的“咖喱蒸笼中华面”。

いろいろな人気メニューの「オイシイとこどり」をしたもの、ということだろうか。

也就是我们经常说的把各种最好吃的食材放在一起的 “美味大荟萃”吧。

ちなみに、カレーせいろも、カレーせいろ中華も、ついてくるご飯を後にカレーの中に投入して食べても良いそう。

顺便提一下,“咖喱蒸笼荞麦面”、“咖喱蒸笼中华面”都可以把配送的米饭放到咖喱汤里吃哦,味道也很不错。

カレーせいろ中華は、意外にも全然奇抜なメニューではなく、1度で何度も美味しい、欲張りなメニューだったのでした。

“咖喱蒸笼中华面”不只是一个新奇的名字而已,它是一个让你吃了一次还想再吃的,让你馋涎欲滴的食物。


注释:

1.『中華ざる』中的『ざる』是笊篱的意思。日本人喜欢把煮熟的荞麦面用水过凉后,放在小竹廉上沾酱油汤汁来吃。小竹廉日语叫笊篱,所以叫笊篱面。与我们因盛面的碗大叫大碗面是一样的。

2. 「オイシイとこどり」:これは オイシイ(「日本語では美味しい」とも書きます)+ とこどり(所を取り を短くした言葉)
つまり人気メニューの「おいしいところばかりを取った」≒「オイシイ部分ばかりを集めた」そんな意味です。会話の中でその部分を強調して言いたい時などに使います。