多灾之国 防备为要

自然には美しさと非情が相混じる。古来、この国土は数多の地異に揺れ、天変に叩かれてきた。1年のどの日にも、大小の爪痕と人々の涙が刻まれていよう。今日もそうだ。北海道の奥尻島などを大津波が襲った北海道南西沖地震から20年の節目になる

大自然中美丽与无情混杂,自古以来,这一方国土曾多次经历了天灾地震威胁着人们的生活。1年之中几乎每一天都镌刻着大小伤痕和人们的眼泪。今天也是如此,是北海道西南海区地震发生20周年的纪念日。当年,一场特大海啸袭击了北海道奥尻岛等地区。

揺れたのは夜、数分後に波がきた。闇の中、人や家が流されていくのが、流される車のライトで見えたという。奥尻島では死者・行方不明者が198人にのぼり、くむべき教訓を山と残した

地震发生在夜晚,几分钟之后海啸便向我们袭来。借着被卷走汽车车头的灯光,我们看到了黑暗中被冲跑的人与房屋。仅奥尻岛地区死者・失踪者就高达198名,漫山遍野到处都遗留着本该由我们汲取的教训。

2階に上がると言う妻に、夫が「高台でなきゃだめだ」と怒鳴って走り、助かった夫婦がいた。一緒に逃げた近所の母子3人は「ばあちゃんのところに寄っていく」と言いだし、津波にのまれたという。同じことが東日本大震災でも繰り返された

丈夫奔跑着对说是要上2楼的妻子呼喊,“一定要到高处躲避!”,这对夫妇得救了。附近一家逃出去的母子3人说是“要绕道姥姥家看看”,结果被海啸吞没。同样的事件在东日本大地震中也反复出现。

教訓を伝えるのは簡単ではない、というのが、被災直後の島で取材した本紙記者の20年後の実感だ。一つ一つの天災はそれぞれに教訓を残す。そこで、時代をさかのぼって古文書や石碑を調べ、防災に生かそうという自治体が近年増えている

记取教训并不是件简单的事。说这句话的是当年灾后不久在海岛进行采访的本报记者积累了20年的实际感受。一场一场的天灾都留下了各自的教训,于是,人们追溯历史,调查古典文献及石碑,从中获得教益以利防灾。近年来这样的自治体正在不断增加。

東北沿岸には津波の到達点を伝える古い石碑が残っていた。なのに顧みられなかった。そんな反省も踏まえての温故知新である。ご先祖様が残した記録は律義で細かく、それをもとに被害想定を見直した県もある

在东北沿海的海岸地区遗留着一些告诉人们海啸到达地点的古老石碑,可是人们却并未因此而反省。其实,我们立足于这些反省是可以温故而知新的。当然也有做得比较好的县份,他们将祖先遗留下来的记录视作戒律,并在此基础上细致地重新审视想象中的灾情。

奥尻に話を戻せば、今日は島で追悼式が開かれる。追慕の涙にぬれる方もあろう。故人の無念を語り継ぐ意思を、確かめ合う節目でもあろう。その思いこそ防災を支える力になると信じたい。

将话题重新回到奥尻,今天在那个海岛上将要举行一场追悼仪式。想必会有人在追忆中流淌下滚滚热泪。这个纪念日也一定是一个承继故人未尽遗愿坚定信念的日子。我相信,这一想法必定会变成一股力量支持防灾工作。

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