立宪主义 深感忧虑

小さなコラムでいかめしい言葉はなるべく使いたくない。それでも使わなければならないときがある。いまならさしずめ立憲主義という言葉である。憲法にかかわる安倍首相の一連の発言のおかげで出番が増えた

在此小小的栏目里并不想危言耸听,然而,有的时候却必须如此。现如今涉及到的有立宪主义一词。由于安倍首相一连串与宪法相关的发言,它的出现次数呈不断增加之势。

憲法はなんのためにあるのか。時々の政治権力ができることとできないことを定め、その手を縛るためである。選挙で正当に選ばれた政権であっても、多数の力で乱暴なことをするかもしれない。たとえば人々の人権や自由を奪う、とか

宪法究竟因为什么而存在?原来是为了界定时常出现的政治权利能做的和不能做的事宜,约束其手脚而制定的。即便是通过选举正当当选的政权,或许也可能因为其多数的势力而胡作非为。例如,剥夺国民的人权及自由等等。

民主主義は優れた仕組みだが、民主主義だけではあぶなっかしい。だから、憲法であらかじめ枠をはめておく。権力に対して、立憲主義はとても疑い深い。自民党の改憲草案の狙いを問われた首相は「なんとかの勘ぐり」と応じたが、正しく勘ぐるのは立憲主義の仕事である

虽然民主主义是一种卓越的架构,可仅凭民主主义却充满险情。因此,就要用宪法为它套上一个框架。面对权力立宪主义存有深深的疑虑。在自民党修宪草案的目标问题上遭到质疑的首相回应道“此为出于某种担忧”而真正的担忧理应属于立宪主义的工作范畴。

首相は、権力を縛る憲法という考え方は「王権が絶対権力を持っていた時代」のものだと答えた。もう古いよということだろうか。しかし民主主義が独裁国家を生み出すこともある。歴史に学ぶなら、手放すことは決してできないはずだろう

首先还回答称,束缚权力的宪法这一思想方式是“王权拥有绝对权力时代”的产物。不知其意是否在说这种形式已经陈旧?然而,民主主义造就了独裁国家的现象也时有发生。从以史为鉴的观点来看,松绑的做法是绝对不可取的。

選挙で信を問いさえすれば、首相が憲法の解釈を自由に変えられる。そう受け取られるような発言もあった。これも、民主主義だけではあぶないという視点を欠いた発想だ。国民投票にかけるのだから、国会による改憲の発議要件を緩めてもいいという議論も同じである

甚至有的发言给人以这样的印象,即只要通过了问信于民的选举,首相便可以自由地改变宪法解释。这种想法缺少了单凭民主主义充满危险的视角。由于取决于国民投票,所以即便放宽国会规定的关于修宪议案的提出要件也无所谓,围绕着这一问题的争论也一样。

立憲主義をどう考えるか。首相は予算委員会で問われることに迷惑顔だが、大いに論じてほしい。

究竟如何看待立宪主义?尽管首相在预算委员会上遭到质疑时面露难色,但还是希望就这一问题进行充分的探讨。

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