伊坂幸太郎的读书之道:

――幼い頃はどんな本を読んでいたのですか?

——伊坂小时候会读什么样的书呢?

みんなと同じだと思うんですけれど、童話とか子供向けの江戸川乱歩などを読んでいました。あとよく覚えているのは、『まほうのプディング』という本。あんぱんマンみたいに、プディングで出来たお化けみたいのがいて、それをみんなが奪い合うんです。それも、ペンギンとかコアラだったりと、可愛いイメージのある動物たちが奪い合ってるというのが、衝撃的で。しかも絵がすごくグロテスクなんですよ。小学4年生くらいでしたが、可愛いんだけれど怖い、という印象が強烈に残っています。

我想应该和大家差不多,会读童话故事啊,江户川乱步写的童书之类的。之后印象比较深的是一本叫《魔法布丁》的书。像面包超人一样,布丁也会变身妖怪,大家则会去争夺它。而且,书里面有企鹅、考拉之类形象可爱的动物参与争夺布丁的行列,对我很有冲击。但其中的插图非常奇异怪诞,我虽然已经小学4年级了,觉得可爱的同时也会感到恐怖,这给我留下了深刻的印象。

もう少し大きくなると、眉村卓、星新一、赤川次郎などを読みました。眉村卓は『ねじれた町』とか、赤川さんだったら『マリオネットの罠』をよく覚えています。海外モノではエラリー・クイーンの『エジプト十字架の秘密』など。だから、みんなが読むようなものを読む、という感じで、特に読書好きというわけではなかったんですよ。

稍微长大些后,就开始读眉村卓、星新一、赤川次郎等作家的书了。例如眉村卓的《扭曲的城市》和赤川次郎的《提线木偶陷阱》,我都记忆犹新。国外小说的话,有埃勒里·奎因的《埃及十字架之谜》等等。所以我觉得跟大家读的应该差不多,没有特别喜欢读书。

――読む本はどうやって選んでいたのですか?

——伊坂会怎么挑选要读的书呢?

友達と情報交換、ということはほとんどしなかったですね。ひたすら本屋に行って見ていました。3か月に一回ほど神保町の本屋に行って、島田さんの本を見つけるのが本当に嬉しかった。でもそのせいで、大学時代、『暗闇坂の人喰いの木』が御手洗潔シリーズで久々に出るという情報を雑誌で知り、その月の下旬発売というのに、もう中旬から毎日本屋に通いはじめたんですよ。早目に出るかも、と思って。そうしたら結局1か月くらい刊行が延びたみたいだったんですが、すでに毎朝丸善に原付で行って新刊コーナーを見るのが日課になっていて。途中からは修行のようでしたね、どうせ今日もないんだろうな、って。しかも、いざ出たら、違う本屋で見つけてしまった(笑)。今はネットなどもっと情報があるので、もうみんな、そういうことはないですよね…。

我一般不会去和朋友交流书籍的资讯。总是自己跑书店去看。三个月会去神保町一趟,如果能找到岛田庄司的书就真的很开心了。但也是因为这个原因,大学时候从杂志上得知好久没出新作品的御手洗洁系列又要出《黑暗坡食人树》后,明明下旬才会发行,我却从中旬开始就每天去书店。总觉得可能会提早上市。结果新书发行推迟了一个月左右,但每天骑自行车去丸善书店新书上架那边看看已经成了我的必修课。来回的路上好像修行一样,会想为什么今天还是没有呢。但是那本书突然上市的时候,我是在其他书店看到的(笑)。现在互联网上就有很多讯息,所以大家不会再有那样的事了…。

――自分でも小説を書こうと思ったきっかけは?

——自己想要开始写小说是什么契机呢?

島田さんにハマっていた高校生の頃、うちの親から『絵とは何か』という美術評論の本をもらったんです。その帯に、「人生とは一回限りである。しかも短い。その短い人生を想像力にぶちこめたらそんな幸せなことはないと思う」という言葉があって。高校生の僕としては、単純にそういうふうに生きたいなと思っちゃったんですね。想像力を使って生きるって幸せかな、と。それで小説だったら自分でゼロから作ることができるのかなと思い、大学に入ったら時間もあるだろうから書こう、と思っていました。

是在沉迷于岛田庄司的高中时期,我从父母那里拿到了一本叫《什么是绘画》的美术评论书。腰封上写着,“人生只有一次。而且十分短暂。在这短暂的人生中,尽情挥洒想象力是多么幸福的事啊。”当时还是高中生的我,只是单纯地想过那样的生活。凭借想象力生活下去真是非常幸福。我当时是这么想的,虽然不知自己能否从零开始写小说,但进了大学应该有充足时间,所以就开始写吧。

——同世代の作家さんたちの作品も読んでいるとか。

——伊坂现在也读同时代作家的作品吗?

本多孝好を知った時は衝撃を受けました。デビューした後に『MISSING』を読んで、僕よりも面白いなあ、と純粋に思いました。ユーモア感覚がすごく通じるところがあったし、こういう会話を書くのか…とすごく感心して。吉田修一さんも面白いですよね。僕は勝手に“よっしゅう”と呼ぶことにしているんですが(笑)、よっしゅうは人の距離感を描くのがうまいですよね。作品では『熱帯魚』の中にある「グリーンピース」がすごくよくて。女性が読んだらすごく嫌な男の話なんだろうけれど、僕にとってはすごくおかしかった。嫌なシーンがあるのに、それを品を落とさずに書けるのって凄いですよね。

接触到本多孝好的时候我大吃一惊。我读了他作家出道后的作品《MISSING》,单纯地觉得他比我写的有趣。有非常幽默的地方,原来还能写出这样的对白…我十分佩服。吉田修一的作品也很有意思。虽然我自作主张就叫他“吉修(YOSHUN)”(笑),但他对人与人之间距离感的描写非常出色。例如收录在《热带鱼》中的《青豌豆》一文就很棒。女性读了可能会觉得这是个很讨厌的男人的故事,但我觉得就很搞笑。虽然有不好的场景,但不会显得下流,这点很厉害。

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