《仁医》台词节选:

タエの家
「先生さ、おっかさんのこと、どう思う?」喜市がささやく。

「うん?」

「うちのおっかさん、美人だろ?」
次の瞬間、喜市は嘔吐してしまう。

「喜市!どうしたの!?喜市!先生、喜市が!」

「・・・コロリ、ではございませぬか?」と咲。

「コロリ・・・。」

「コロリが出た!!」近所は大騒ぎに。

「先生、どうしたらいいんですか!?先生!」

「申し訳ありません。治し方を、知らないんです。この病は・・・私には治せない。帰りましょう、咲さん。」

「・・・」

「咲さん!!」
咲は喜市が吐いた物を掃除し始める。

「私の父も4年前コロリに掛かりました。父は亡くなりましたけど、生き残った方もございます。希望をなくしてはなりませぬ!」

「やめて下さい。咲さん!そんなやり方じゃうつります!」

「・・・」

「やめなさい!!」

「・・・うつる。これはうつる病なのでございますね?」

「・・・」

「どうして知らぬふりなどなさったのですか!」

「・・・知っていてもやってはいけないことがあるんです。越えてはいけない一線があるんです。」

「・・・」

「私は誰かを助けたりしては、」

「医者が人を助けてはならぬ道理とは、どのようなものでございますか!!」

「・・・」

「罪もない子供を見殺しにせねばならぬ道理とは、いかなるものにございますか!!」

「・・・コロリとは・・・コレラ菌という細菌によって引き起こされる病気です。体の中に入ったコレラ菌が下痢や嘔吐を引き起こし、必要な水分を失わせ・・・人を死に至らしめます。」

覚悟を決めた仁は、町の人々に向かって叫ぶ。

「コレラが出ました!コレラ菌は、生の水や生の植物、患者の便や吐いた物の中にいて、口を通じて体の中に入り込みます。ですから大切な事は、菌が広がらないように患者を囲い込むこと。それから、生水や生の食べ物を絶対に口にせず、必ず火を通してから食べる事!それから、汚染されたものは徹底的に消毒することです!」

「コレラ菌ってのがワルサしてんのか?」「そいつをやっつければいいのか?」と人々。

「そうです。それさえ守れば悪戯に恐れることはありません。みなさんそれぞれが予防・・・コレラを、コレラを倒す方法を心掛ける事で、コレラを早くやっつけることが出来るんです!」

「みんなで力をあわせるってことだ!」「そうだ!!」

「ご協力お願いします!!」

「お願いします!!」

日语知识点讲解:

●先生さ、おっかさんのこと、どう思う?

《「おかかさま」の音変化》子が母を呼ぶ語。「おかあさん」が一般化する前には広く使われた呼び方。江戸時代、町人は【おとっつぁん】【おっかさん】、武士は【父上】【母上】ということがありますが、時代によっても異なります。

这个词是在「おかあさん」普及化之前,用得非常广泛的。在江户时代,身份的等级制度很森严,因此称谓也是有所不同的。

●やめて下さい。咲さん!そんなやり方じゃうつります

病気や物の勢い・傾向などが他に及ぶ。

除了移动,转移之外,还有传染的意思;如:風邪がうつる/ 传染感冒

●コレラ菌ってのがワルサしてんのか?

其实就是悪さ;
1、悪いこと。悪い状態。また、その度合い。
坏,恶劣的程度;如:歯切れのワルサ/ 不脆,发艮;

2、いたずら。悪ふざけ。
捣乱,破坏,恶劣行为;子供相手にワルサをする/ 对伙伴使坏。

在这用成了动词,指的是细菌搞破坏。

                

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