关键字:メロス シラクス セリヌンティウス
眼が覚めたのは翌る日の薄明の頃である。メロスは跳ね起き、南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う。きょうは是非とも、あの王に、人の信実の存するところを見せてやろう。そうして笑って磔の台に上ってやる。メロスは、悠々と身仕度をはじめた。雨も、いくぶん小降りになっている様子である。身仕度は出来た。さて、メロスは、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、矢の如く走り出た。 私は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。身代りの友を救う為に走るのだ。王の奸佞邪智を打ち破る為に走るのだ。走らなければならぬ。そうして、私は殺される。若い時から名誉を守れ。さらば、ふるさと。若いメロスは、つらかった。幾度か、立ちどまりそうになった。えい、えいと大声を挙げて自身を叱りながら走った。
睁开眼睛已是翌日的黎明时分。梅洛斯猛地跳起身来。糟糕,睡过头了吗?不,还不要紧,现在立马就出发的话,足以赶得上约定的时限。今天一定要让那个国王见识到人类的诚实。然后笑着走上死刑台。梅洛斯悠闲地打扮了起来。雨也下得小了。梅洛斯打扮完了之后,大副地挥了挥手臂,在雨中如离弦之箭般的冲了出去。 我今晚就会被杀死。我为了去赴死而要快跑。为了救出我的朋友而要快跑。为了打破国王的奸佞邪智而快跑。必须要快跑。我将被杀死。这是我从以前就必须要守护住的名誉。永别了!我的故乡。年轻的梅洛斯非常地痛苦。不知有多少次想要止步。但总是一边唉、唉地大声斥责着自己一边向前跑去。