万葉恋歌 「-桜の章-」(神谷浩史)05(上篇) 持续的思念 上
今日はさ、お前に相談があるんだ。いいかぁ?絶対に笑うなよ!真面目な話なんだけど…俺さ、恋しちゃったかも… 俺は学生時代から一緒に万葉集の研究をしてきた友達に思い切って相談してみた。 あっ、お前!いま笑ったろう!?俺が真面目に話してるのに! 俺が怒ると、友人はようやく真剣に聞く気になったようだ。 え?どうやって出逢ったかって?仕事帰りに、コンビニまで歩いてたんだよ…その時、女の人にぶつかって、突き飛ばしちゃって…手を貸した時にその人の顔見たら、なぜか目が離せなくなったんだ。って、ニヤニヤしながらこっちを見るな!恥ずかしいだろ!
“今天啊,想找你谈个事。听好了,绝对不准笑哦。我是认真的……我啊,好像恋爱了……” 我决定找学生时代一起研究《万叶集》的友人商量。 “啊!你刚才笑了吧!我这么严肃,你却……” 看我怒目而视,那位朋友总算愿意认真倾听我的诉说了。 “嗯?怎么遇到的?下班回家,我步行到便利店时,撞到一个女孩,撞得很远。扶她起来时,看到她的脸,目光不自觉地被吸引了。喂,不要笑嘻嘻地盯着我,不好意思啊!”