♦改革開放初期の｢瓊瑶ブーム｣|改革开放之初的“琼瑶热”

中国の読書傾向として、一時、男は武侠小説の「金庸」、女は愛情小説の「瓊瑶」と言われたことがあった。

男读金庸，女读琼瑶，一时成为中国的读书潮流。

“文革”が終わると、人々はこの“愛情”、“恋愛”といった男女の愛の甘さを求め始めた。長い間の性抑圧の環境から、“性的飢餓”に突入し人々は戸惑った。こうした時代に瓊瑶の愛情小説が読まれるようになった。みんなこの愛情小説から、男女の愛、愛情の甘さ、幸せを感じ取った。こういった歴史条件から瓊瑶の愛情小説は、とりわけ若者達に心理的な満足感を与えるものとなった。そして瓊瑶の小説から人間性への回帰、愛情こそ人を惹き付けるものだと理解するようになった。特に若い少女達は、瓊瑶の小説をみな夢中になって読みふけった。

“文化大革命”结束之后，人们开始追求“爱情”、“恋爱”等男女之情的甘美。但是由于突然从长期性压抑的环境中进入“性饥渴”状态，人们感到不知所措。在这样一个时代，他们开始捧起了琼瑶小说。从她的爱情小说中，人们感受到了男女的恋爱、爱情的甘美以及幸福。以这一历史背景为前提，琼瑶的小说极大地满足了青年们的心理需求。而且，通过阅读琼瑶的小说，人们也逐渐恢复了本来的人性，意识到爱情不可抗拒的魅力。少女们尤其对琼瑶小说如痴如醉。

日本人読者の評価|日本读者的评价

｢瓊瑶の作品はほとんどラブストーリである。女性主人公は美しく可憐で、しんが強い。男性主人公は年上で男らしく、カッコいい。そんな二人が紆余曲折を経て結ばれる、というのが多い（アンハッピーエンドの作品もあるが）。

“琼瑶的作品大多都是爱情故事。女主人公美丽坚强、楚楚动人；男主人公有着成熟男人的魅力，英俊潇洒。这样的两个人经历了种种曲折，最终结合在一起（也有悲剧结局的作品）。

ただ、そんなロマンチックな中にも「毒」があるというか、いわゆる中国の「伝奇小説」というジャンルがあるが（聊斎志異など）、それから影響を受けたといわれる、暗い、怖い、悲惨な要素が入っていたりするんね。｣

但是，这样浪漫的故事中也有‘毒素’。在中国有‘传奇小说’这一文学类别（比如《聊斋志异》），受此影响，琼瑶作品中也掺杂着黑暗、恐怖和悲惨的元素。”

♦何度も｢瓊瑶ブーム｣|几度“琼瑶红”

瓊瑤は中華圏の映画、テレビ界においても大きな存在である。彼女の小説は、６０年代からずっと映画化・ドラマ化され続けている。ヴィッキー・チャオ（趙薇）主演「還珠姫 ～プリンセスのつくりかた～」をはじめ、瓊瑤による純愛小説の映像化作品はどれもメガヒット。

琼瑶在中华圈的电影、电视界中的影响力也不容小觑。她的小说从60年代开始就被不断改编成电影和电视剧作品。每一部都大红大紫。其中，包括赵薇主演的《还珠格格》 在内，琼瑶的纯爱小说改编的电影电视剧全都红遍大江南北。

一方、ドラマ化された作品は２２作。１つのドラマが全４０話もあったりするので、これもすごいボリュームだ。１話１時間とすれば、全４０話なら１ドラマあたり４０時間、それが２２作で、９００時間近い。

改编成电视剧的作品共有22部之多。一部电视剧差不多有40集，在数量上是很惊人的。假设1集长度为1个小时，看完40集要花40小时，22部连续剧总共就要花900小时。

最新作となるドラマ「花非花霧非霧」が、8月6日から中国で放送スタートする。瓊瑤ドラマの新作としては07年「又見一簾幽夢」以来、6年ぶり。それだけにファンの期待は大きい。

最新作《花非花雾非雾》于8月6日开始在中国播放，自07年的《又见一帘幽梦》以来，琼瑶已6年未推出新作了。因此粉丝们对该作抱有很大的期待。

「花非花霧非霧」では、これまでのラブロマンスを主軸とした内容とは一線を画し、サスペンス色が取り入れられている。予告フィルムではルビーが海に投身自殺し、純白の衣装で森をさまよう場面があり。ネットユーザーの間からは、「最新作はホラーなのか？」の声も聞かれている。

《花非花雾非雾》与琼瑶以往以浪漫爱情故事为中心的内容截然不同，带有悬疑色彩。在预告片中，有林心如投海自杀，穿着雪白的衣裳徘徊在森林中的场面。有网友感到疑惑：最新作是恐怖片吗？

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以下は瓊瑤の映画やドラマによく出た女優さんのリスト。

以下是经常在琼瑶的电影和电视剧中出场的女演员。

70~80年代

左起归亚蕾、林青霞和胡因梦

90年代以降

左起陈德容、赵薇、林心如

６０年代～現在までの長きに渡り、小説・映画・ドラマで、たくさんの人々に感動を与え続けている瓊瑤。そして、これからも新しい作品をどんどん出すだろう。

从60年代至今这段漫长的时间里，琼瑶的小说、电影和电视剧不断给人们带来感动。今后，她也会不断拿出新作品吧。

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