4.終わりに

21世紀の社会は情報化され、国際化になってきて、言語や文化背景の違う人たちも頻繁に接触するようになった。日本は中国の一衣帯水の隣国として、わが国と(特に経済の面で)密接に結ばれている。日本語は両国の交流の手段であり、特定の社会環境から出たものである。日本語の生まれた文化が分からないと日本人の考え方も納得できない。そして文化摩擦や誤解が起こる恐れもある。

本論では授受動詞の基本的な使い方から、その使い方に密接に関わる内外意識と恩恵意識まで、いろいろな例を引いて、詳しく説明した。日本語の学習者は内外意識と恩恵意識をちゃんと覚えて、授受動詞を使ったほうがいいと思う。

今のところ、授受動詞を研究した文章がもういっぱい発表された。本論はただ簡単な使い方を説明した。中身は浅く触れており、成熟の見解とは言いかね、まだ不足である。これから、もっと深くて難しい問題(例えば:使役形+授受動詞/多重授受の受益者など)について研究したいと思っている。