万葉恋歌 「-樁の章-」(石田彰) 02 初恋的女孩(下)
「んん、できた!君が手伝ってくれたから雪だるま完成した~!ありがとうねぇ!まだ一緒に雪だるま作ろう。絶対だよ!約束の指きり。へへえ、お母さんが約束する時はこうするって教えてくれたんだ。あっ、待って、どこ行くの?ああ、行っちゃった。ええ、何これ?あっ、綺麗なブローチ、椿の花みたい。あの女の子のものかなぁ……」 (時計の音) 「あああ~んん、もう朝か。初恋の女の子が夢に出てくるなんて、久しぶりだな。向こうは覚えてるのかなぁ。いや、一回しか会ったことないし、もう覚えてないだろうな……」 ふと、机に置いてある椿の花のブローチが目に留った。女の子が帰った後、椿の花のブローチが落ちていた。どうやら忘れものらしい。 「初恋の人のものをずっと取っておくなんて、女々しいよなぁ。って、こんなこと考えてる場合じゃない!いま何時だ?ヤ~バイ!今日は大事な日だった。早く行かないと!」 俺は急いで布団から飛び出し制服に着替えると、カバンと椿の花のブローチを掴んで、学校へと急いだ。
“嘿~咻~哈哈~做好啦!多亏了你的帮忙,雪人总算完成啦~谢谢你啊!下次再一起堆雪人吧,说定喽!来拉勾勾。嘿嘿,妈妈说过约定的时候就要拉勾勾。啊,等一下,你要去哪儿?” 啊……走掉了。唉,这是什么?好漂亮的胸针,像山茶花一样。是那个女孩的吧……” (闹钟音) “啊~(哈欠兼懒腰)~已经早上了啊。好久没有梦到初恋的女孩了。她是不是还记得呢?不,只是见过一面而已,已经忘记了吧……” 忽然,放在桌子上的山茶花胸针映入了眼帘。女孩离开的时候,掉落的这个山茶花胸针。不管怎样,好像是被遗忘的东西了。 “一直保存着初恋对象的物品,还真是没出息啊。话说,现在可不是考虑这种事情的时候!现在几点了?糟糕!今天可是很重要的,不快点的话~!” 我立刻跳出被窝,穿上校服后,抓起书包和胸针就冲向学校了。