第三回『うまく話せない時には!?』

入社2年目ユウジ君は、なり立てホヤホヤ新人SE。今日も頑張る、涙のIT中国語奮闘記

とあるシステム開発案件がスタートしました。開発は中国の会社が担当する、いわゆるオフショア開発で進んでいます。開発をスムーズに進めるため、中国にやってきたユウジ君。うまくコミュニケーションがとれるのでしょうか。


ユウジ:(現場の方に最初に言う言葉はやっぱり「お疲れ様」だよね)「辛苦了!通訳さん、今使っている開発環境を見せてくれるように言っていただけますか?」

通訳:「给他看一下现在做的项目.」

陳:「这个」

ユウジ:(あれ?日本で使っている開発環境より、二世帯古いバージョンを使っているみたいな、これじゃー、今回の開発はキツイよね・・・でも、いきなり開発環境をバージョンアップしてしまうのも抵抗があるんだろうなー、どうやって説得しよう・・・そうだ!困った時のカズコさんだ!)

(電話)
ユウジ:「あっ、カズコさん、ユウジです。さっそく開発環境を見てみたんですが、どうも二世帯古いバージョンを使っているみたいなんですよ」

カズコ:「それは聞いていた以上に厳しい状態ね。かといって、いきなり開発環境をバージョンアップしても抵抗があるだろうし・・・でも、ある意味、チャンスね。開発環境が新たしくなれば、最新の開発案件も対応てきるようになるはず!だったら、彼らにとってもメリットがあることを教えてあげるといいかも!」

ユウジ:「それはそうなんですけど・・・通訳さんもあんまり開発県境に詳しくなさそうだし、どうやって伝えればいいのか分かりませんよぉ(>_<)」

カズコ:「ユウジ君、弱音を吐かないで!現場にはあなたしかいないのよ!新しい開発環境のバージョンが既に一般的になっているというデータを見せてあげるといいわね。言葉で伝えるよりもよっぽと説得力があると思わない?」

ユウジ:確かにそうですね。じゃ、さっそくやってみます!」

ユウジ:「陳君、皆さんが使っている開発環境は古いものでした。今回の案件には新しい開発環境が必要なんです。」

陳:「这样的新软件不用也没关系,用记事本足够了」

通訳:「新しい開発環境なんて必要ないよ」

ユウジ:(マズイなー、反発されちゃったよ、えーと、こんな時は・・・)「等一等、先听我说完。この場面を見てください。这个、这个、ほら、新しいバージョンのほうがシェア率が高いですよね、これを使うと、新しい開発案件にも対応できますよ。这个、这个・・・」

陳:「诶呀」

ユウジ:(おっ!やった、納得してくれたみたいだぞ)