また流通という面から考えると、知名度が十分あればTV放送しなくても、ファンに作品がしっかり届く、というのは大きな意味を持つ

而且从流通这方面来考虑的话,如果知名度高,即使不在TV上放送的话,也能很好的向粉丝们传递作品的魅力,这本身就已经极具意义的

TVは国内メディアの中で「ばらまく力」が一番強い。だから作品を知ってもらうには、TVで流すのが一番効率がよい。東名阪の3地域で放送するだけで、全世帯数の約5割をカバーすることができるのだ。ただこれには制作費だけでなく、番組を放送するための電波料も必要になる。もしTV放送よりも低いコストで作品を周知することができたら、ぐっとビジネスの確実性は増す。だから、OVAのイベント上映は、電波料とイベント上映のための費用を比較した時、どちらが費用対効果が大きいか、ということも考えた上で選択されているのである。

TV是日本国内媒体中“传播性”最强的媒体。因此如果想提高作品的知名度的话,在TV上放送无疑是最好的选择。仅仅只在东名阪三地(指东京、名古屋、大阪)放送,就能覆盖大约一半的家庭。但TV放送不仅要花费制作费,还需要向电视台缴纳放送费。如果有一种方式成本比TV放送低,又能起到很好的宣传效果,那么这种方式的商业价值就增加了。所以,OVA在活动中上映,是在比较了电视放送和活动放送的性价比之后,做出的选择。

こうして考えると、アニメの制作環境と流通の状況を変える一つの方策として、TVとの関係をどう見直していくのか、というポイントが浮上してくる。

这样思考过后,脑海中浮现出很重要的一点:作为改变动画的制作环境和流通状况的策略之一,就是如何重新看待其与TV之间的关系。

ここで思い出すのは、2015年9月から日本でもサービス開始したNetflixの存在だ。『シドニアの騎士』は、日本でのサービスインに先だって、昨年夏から北米・中南米・ヨーロッパの各国のNetflixで配信された。TVでは放送するのにお金を払う必要があるが、こちらは作品の配信権を売っているはずだから、日本でTV放送するよりも大きなビジネスになっているのではないだろうか。

这里我想到的是,从2015年9月开始在日本提供服务的Netflix公司。《希德尼娅的骑士》这部动画在日本放送前,从去年夏天开始就已经在北美、中南美欧洲各国通过Netflix放送了。虽然在TV上放送需要花钱,但这种方式是售卖作品的播放权,因此比在日本电视台播出可能更有商业价值。

また、Netflixや2014年に日本テレビ傘下となったHuluはオリジナルコンテンツにも力を入れている。どちらもアニメの配信にも力を入れているから、今後はオリジナルアニメも登場するかもしれない。しかも配信であれば、毎週放送という縛りに囚われないリリーススタイルも可能だ。

另外,Netflix和在2014年成为日本电视台旗下企业的Hulu都在大力扶持原创内容。两家也都在动画的放送方面下了力气,今后原创的动画也有登场的可能。而且如果放送的话,脱离每周放送这种束缚,采用其他放送方式也是可能的。

これらのSVOD(定額制動画配信)サービスがTVの後釜になるかどうかは未知数ではある。ただ、これらのサービスはTV画面でも楽しむことができることに加えレコメンド機能もある。その時、TV放送とパッケージ販売を軸とした、ここ20年ほどの間に主流だったアニメのビジネスモデルが終わることになる。そして現状の「2016年クライシス」を控えた制作環境は、そうした変化を求めていく大きな原動力たり得る。

这种SVOD(订阅视频点播)的服务能否取代TV尚未可知。但是,通过这种服务,在享受与TV同样画面的同时还有评论功能。那个时候,在这二十年间以TV放送和DVD销售为核心的主流商业模式就会走到终点。而且目前面临“2016危机”的制作环境,也有可能成为追求这种变化的原动力。

「2016年クライシス」と「放送・配信メディアの未来」はそのように絡み合っているのだ。2015年は、それが誰にもわかるようにはっきりと示された年だった。そこで示された予兆は果たしてどのような変革の時へと結びついていくのだろうか。

“2016年危机”和“放送·传播媒体的未来”就是这样纠缠在了一起。2015年,是将它明白的展示给每个人看的一年。在今年出现的预兆将会怎样和变革的时候联结起来呢,让我们拭目以待。

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