これまでのように65歳以上は高齢者だから、社会から扶養されるという考え方がもはや成り立たないことは、誰もが理解しているはずです。75歳を高齢者と考え、65歳からそれまでの年齢は、むしろ社会を明るくする存在、経済を元気にする存在として、これからの日本の資産になると、発想を転換することが必要になってきます。

目前为止,65岁以上的老人被称为高龄者,而人们也理解靠社会来赡养这些老人这个做法已经不再成立了。如果把高龄者定义为75岁以上老人,那么我们有必要转换观念,从65岁到75岁这段年龄层的人,反而就成了为社会带来光明、给经济注入活力的存在,他们就是日本重要的资产。

要するに、高齢者にもっと長く働いてもらうことで、日本は国際競争力を保つことができるようになります。財政面からも、社会保障制度の維持からも、国際競争力の点からも、高齢者の就業意識からも、これからは高齢者の力を生かす仕組みができていくでしょう。

重要的是,高龄老人若能延长工作年限,那么也就能保住日本的国际竞争力。因此,无论从财政角度、维持社会保障制度,还是国际竞争力、高龄老人的就业意识各个方面来看,从现在开始就要制定计划,发挥这些高龄老人的力量了。

国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計では、2025年、70歳以上は2950万人で、人口に占める割合は24.5%(およそ4人に1人)です。さらに75歳以上は2178万人で、人口に占める割合は18.1%(およそ5.5人に1人)になります。

国立社会保障·人口问题研究所的未来人口预计显示,2025年70岁以上的人口是2950万人,占总人口的24.5%(四人中约有一人)。而75岁以上的人口有2178万,占总人口的18.1%(5.5人中约有1人)。

さらに2050年を見ると、70歳以上は3104万人で、人口に占める割合は32%(およそ3人に1人)、75歳以上は2384万人で、人口に占める割合は24.6%(およそ4人に1人)になります。75歳まで退職年齢を引き上げれば、将来的に、高齢者の割合はいまとほとんど変わらなくなります。

再看2050年,70岁以上人口预计有3104万人,占总人口的32%(3人中约有1人),而75岁以上人口有2384万人,占总人口的24.6%(4人中约有1人)。如果将退休年龄延长到75岁,那么高龄老人的比例和现在就没有太大变化。

いまの現役世代の人たちは、健康で寿命も延びて働けるようになっていくのですから、老後を極度に心配することはありません。超高齢化社会はそんなに憂うべきものではないのです。

目前仍在工作的这一代人,因为健康和长寿,将来还能够继续工作,那么也不会过度担心自己的晚年生活。而超老龄化社会也就没有那么令人担忧了。

日本人の老後は心配する必要がなくなるでしょう。そして、いかに心豊かに生涯現役を貫くかを考えるようになります。労働力人口の減少と社会保障費の膨張を考えると、この国の将来のためには、75歳定年を避けて通ることはできませんが、今後は75歳定年を前提に、これから老いつつある私たちは、いかに心豊かに生きていくのかを考えることが大切です。

这样日本人就没有必要担心自己的晚年了。然后,我们就可以放宽心规划如何继续自己的职业生涯了。考虑到劳动人口的不断减少和社会保障费的不断膨胀,为了日本的将来,虽然75岁退休无法避免,但对于今后以75岁退休为前提、慢慢老去的我们,应该如何精神充沛地活下去是十分重要的一个问题。

「75歳雇用」を視野に入れる企業も増加へ|更多企业将“75岁雇佣”制纳入考量

すでに70歳まで雇用する企業が登場しています。例えば、東急リバブルは、優れたスキルを持つ社員を対象に、継続雇用年齢の上限を70歳に引き上げました。不動産仲介・販売業界では、それまで築いた人脈や営業スキルが重要であり、ベテラン社員ほど、そうした目に見えない財産を持っています。

目前已经有企业开始将员工雇用年龄提高到了70岁。例如不动产中介公司·东急Livable,针对业务水平优秀的员工,公司将雇用年龄上限提高到了70岁。在不动产中介买卖行业,人脉积累和业务水平至关重要,而这些资深员工就是公司无形的资产。

これまでは、定年後、独立するなどして、そうした貴重な人脈やスキルが社外に流失していましたが、それらを若手社員などへ引き継がせたり、人材育成のサポートをしてもらうのが、70歳雇用延長のねらいのようです。

到目前为止,资深员工退休后有人就自立门户了,而公司就流失了这些重要的人脉和技术,那么,给年轻员工的传承、支持人才的培养,或许就是将雇用年龄延长到70岁的目标吧。

そのほかにも、大和証券グループ本社でも70歳までの継続雇用を導入しましたし、JFEスチールも65歳を超えた退職者を起用して若手育成役に投入するなどしています。こうした企業のように、雇用年齢を引き上げていく企業が増えていくでしょう。いまは70歳までの雇用ですが、将来的には75歳までの雇用を視野に入れた企業が増えていく流れにあります。

还有例子,比如大和证券集团本部引进了70岁退休的制度,JFE钢铁公司起用超过65岁的退休员工对年轻一代进行培训等等。像这样延长雇用年龄的企业正在不断增加。现在是延长到70岁,那么以后延长到75岁的企业应该也会是一种趋势。

そして、ワークシェアリングの傍ら、余った時間で地域のコミュニティを大切にするといった生き方が主流になってくるでしょう。1人暮らしの老人が増加していくことを考えると、そういった社会との関わりを持つ生き方が、自然な姿になっていくように思います。

于是,不光是分担工作任务,空余时间关心当地社区也会成为大家生活的主要内容。考虑到独居老人不断增加这一点,这种能与社会发生关系的生活,就变得顺理成章了。

地域のコミュニティが失われて久しいといわれていますが、もう一度そこに回帰するわけです。これは社会として、むしろいい方向に向かうことになります。

虽说地域性的社区文化消失了很久,但这样发展下去就能再度回归了。对于社会来说,情况反而朝着更好的方向发展下去了呢。

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