2008年07月27日付 物价飞涨的日本
翻译: prettylj,aicn 整理解说:baiheps
▼始まりは、火の通りをよくするためだったらしい。ドーナツの穴である。昨今の店先には丸い菓子パン風も並ぶが、やはり最初の一口で穴が壊れ、二つの断面から粉がこぼれるのが「らしく」ていい。
起初好像是为了让烘烤力更通透,因此唐纳兹才会有洞。现今店头也陈列着圆圆的像点心面包的唐纳兹,也是第一口就把洞给破坏了,两面有糖粉散落下来,有“唐纳兹的感觉”真好吃。
▼その愛すべき穴は、しかし、ただの空気で満ちている。ドーナツもマカロニも、穴が大きくなるほど腹に収まる部分は減っていく。価格が同じなら、大きい穴は生産者の利益につながる定めだ。
原本是应该受到大家喜爱的孔,却被不要钱的空气给充满了。无论是炸面圈还是通心粉,孔越大能够收纳到肚子里的部分就越少。因为价格相同,所以有这样一个规则-孔的大小关系到生产者的利益。
▼大手の水産会社が2年前から、ちくわを短く、穴を大きくしているという記事があった。原料のすり身が世界的に高騰したため、1本を30グラムから25グラムに減らしたそうだ。それでも追いつかず、結局は値上げを強いられたという。
有这样一则报道,说是一家大的水产公司,从2年前开始就将圆筒状鱼糕变短,而将中间的孔扩大。据说因为全世界作为原料的鱼末肉末价格高涨,于是将一根30克的鱼糕减少到了25克。尽管如此还是赶不上原料上涨状况,最终只能被迫提价。
▼外地での話だが、身が両端にしか入っていない冷凍エビフライに出くわしたことがある。そんなキセルもどきや、相次ぐ食品偽装の厚かましさを思えば、穴の拡張にはどこか哀感が漂う。万人がちくわと認める形を保ちながらの減量は、苦肉の策には違いない。
我碰到过只有身体两头有肉的冷冻炸虾,虽说这是在外地的事情。一想到类似这样的作法,以及相继出现的食品造假的无耻,便觉得在扩大的孔之中的某个角落充满了悲哀。一面保持着万人认可的圆筒状鱼糕的形状,一面减量,这绝对是一个苦肉计。
▼とはいえ、ちくわ1本の重さを確かめて買う人は少ないから、体のよい値上げともいえる。こうした、妙な企業努力が、食品や日用品に広まっているらしい。バターをマーガリンに、小麦粉を米粉に代えた、これまた哀感あふれる新商品も登場している。
话虽如此,却很少有人确定一只鱼糕的重量后再买,所以也可以说是让人心情愉快的涨价。就像这样,企业耍手段的情况似乎正在向食品和日用品上扩展。用人造黄油代替黄油,用米粉代替小麦粉,充满悲哀感的新商品也登场了。
▼酷暑の列島は値上げづくし。消費者は生活防衛に追われる毎日だ。なるべく買わない、使わない、遊ばない。そうはさせまいと、メーカーや小売店も手段を選ばない。切ない知恵比べである。広がったちくわの穴から、くらしの非常事態が見えてくる。
酷热的日本想方设法涨价,消费者每天忙于生活防守战。尽可能不买,不用,不玩。为避免出现这种情况,厂家和零售业者也用尽一切能用的办法。这是让人难受的智慧大比拼。从扩大的鱼糕的孔可以看出生活的紧急状态。
解说:
ちくわ:【竹輪】 《切り口が竹の輪に似ているところから》魚肉のすり身にでんぷんなどを加えて練り、細い竹や鉄棒に巻きつけて焼いた食品。 更多翻译讨论尽在天声人语翻译讨论小组
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