2008年01月27日付 童年的暖水袋
翻译:Hanyjanny,tkk1234,yra1030 整理解说:tintinding
▼湯たんぽと聞くと、向田邦子さんの随筆を思い出す。戦後間もなく、母親がよく、どぶろくを作ったそうだ。湯たんぽにひもをつけ、瓶(かめ)に寝かせてあるどぶろくの中につるした。ほどよく温めて発酵を促すためである。
说起暖水袋,很容易想起向田邦子女士的随笔。据说战后不久,母亲常酿制浊酒。将暖水袋用绳子系着,挂在横放着浊酒的坛子里。暖水袋散发的合适热量,刚好促进浊酒的发酵。
▼向田さんは昭和ひとけた生まれ。子供のころは湯たんぽを寝床に入れてもらった。朝起きると、洗面所へ抱いて行って顔を洗った。生ぬるい湯は日向のにおいがしたという。遠い日の冬の朝を、懐かしむ世代もおられよう。
向田女士生于昭和早期。在孩童时代就捂着暖水袋入眠。早上起来,就抱着暖水袋跑去洗脸。据说暖水袋里温热的水泛着阳光的味道呢。一定也有人怀想起那个久远的冬日早晨吧。
▼素朴なその暖房具が、この冬、よく売れている。郷愁を誘うのか、近年静かな人気があった。そこへ原油が高騰し、節約という実利も加わってブームに火がついた。
朴素的取暖用具在这个冬天也卖得格外的好。大概是勾起人们的乡愁了罢,近年悄悄的受到人们的欢迎。由于石油涨价,加上出于节约的考虑,暖水袋如同着火般的成为抢购热潮。
▼〈コンセントみんな使つて冬に入る〉。ユーモラスな句が朝日俳壇にあった。だが湯たんぽを工夫して使えば、コードの何本かは抜くことができそうだ。筆者も、古いブリキ製を引っ張り出してみた。消したこたつに入れると、結構暖かい。
《插满插座,迎接冬天》。朝日俳坛有这样一则幽默的俳句。然而据说只要花点心思使用暖水袋的话,就可以拔掉几根插头。我也翻出了那个古旧的镀锡暖水袋。放入已经熄火的炕(注:小型的炕,像个小炉子的东东)里,那是相当的暖和。
▼それを、寝る前に布団に放り込む。翌朝、洗面器にあけて使うと、なお人肌のぬくみを残している。温暖化が危ぶまれる時代に、ささやかな功徳(くどく)を積むような満足感を味わった。
将此物与睡觉前放入被子里。第二天早上,打开倒入脸盆里用来洗脸的话,还留有肌肤的体温呢。在气候变暖咄咄逼人的年代,用暖水袋的水洗脸,还体会到了积下些许功德般的满足感。
▼江戸期の図説百科『和漢三才図会』は、湯たんぽを「竹夫人(ちくふじん)とともに寒暑をしのぐ重宝な用具」と紹介している。竹夫人とは、竹や籐(とう)で編んだ「抱き枕」のことだ。抱きかかえたり、足をのせたりして涼をとる。
江户时期的图解百科『和漢三才図会』介绍说,暖水袋和“竹夫人”一道被誉为挺过寒暑的重要法宝。所谓“竹夫人”就是用竹子或藤条编制的“抱枕”。或怀抱,或足裹,得以解热。
▼呼び名はともかく、古人の知恵には違いない。こちらはすっかりすたれたが、省エネとレトロの時代に、思わぬ復活がないとも限らない。
且不说称呼,就知道这些一定是古人的智慧。虽说今人早已废弃不用,然而与这节能和怀旧的时代,或许会出其不意的复活起来。
解说:
1.向田邦子 - むこうだ·くにこ(1929-1981) 脚本家、小説家、随筆家。放送作家、シナリオライター。作家集団「葉村彰子」の一員でもある。
2.レトロ =かいきゅう=懐旧 句例 レトロの nostalgic. レトロブーム a revival of interest in old-fashioned things. 更多翻译讨论尽在天声人语翻译讨论小组
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