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〈あったことか、なかったことか〉。ハンガリー民話はこう始まることが多いという。そして、例えば主人公の将来に触れて〈死んでいなけりゃ、生きてるだろうさ〉と結ぶ(岩波文庫『ハンガリー民話集』)。ほのぼのとした味わいだ。

“有还是没有”。据说,有许多匈牙利民间传说以此开头。并且,倘若涉及主人公的将来时往往以“他或许并没有死,仍然活着吧”结尾(岩波文库《匈牙利民间传说集》)。细细品味,温暖人心。

ある一編は、居酒屋で飲んだ3人のかみさん。勘定は亭主をだませなかった者が払うと、店主に告げた。全員、まんまと夫に一杯食わせて店に戻ると、店主が「分かった。勘定はわしがもつ」。

有一篇说的是在小酒馆里喝酒的3个商人的老婆。并告诉店主,费用由没有哄住老公的那个支付。当这3个人顺利地令自己的丈夫痛痛快快吃完返回小店时,店主说“明白了。我买单”。

あったことか、なかったことか、温室効果ガスの排出という見えない物を、日本がハンガリーから買うそうだ。京都議定書の約束を守るため、かの国が約束以上に減らしたいくらかを、日本が減らしたことにする。ありふれた気体で商いが成立するとは、昔人もびっくりだ。

有还是没有。据悉,日本从匈牙利购入了温室效应气体排出限额这一看不到的东西。为了遵守京都议定书,日本打算减少彼国协定排放量的余额。如果买卖因熟视无睹的气体成交,昔人也要惊讶不已。

ロシアや東欧には排出枠が余っている。すべて放出すれば、各国はそれを買うだけで京都の誓いを果たせるらしい。これでは、温室ガスを元から減らそうという気がしぼまないか。

俄罗斯、东欧都还留有废气排放余量。如果全部抛出的话,各国只要购买了“这些余量”似乎就能实现京都承诺。这样一来,要把温室气体从源头减少的意图不就要令人泄气了么?

もちろん一番ひどいのは、最大の排出国なのに議定書を離脱した米国だ。豪州も離れたが、議定書の批准を公約した野党が先の総選挙で政権奪回を決めた。ブッシュ大統領に近い指導者が次々に退く

毫无疑问,最严重的就是尽管是最大的排出国却不在议定书协议内的美国。澳洲虽然也脱离该协定,但公开承诺批准议定书的在野党已经决定在不久的总统选举中夺回政权。亲近布什总统的领导人们相继隐退。

主要国が責任を果たさねば、温暖化のツケは「3人のかみさん」のように、地球という店がかぶることになる。海面はせり上がり、島国は領土を減らすだろう。海のないハンガリーの人々が将来、はるか東の列島をこう記すことのないよう祈る。沈んでいなけりゃ、まだあるだろうさ。

主要国家如果不担负起职责的话,温室化这笔帐就如同“3名商人之妻”,将会毁了地球这家店。海平面节节上升,岛国领土就会减少吧。祈祷着没有海洋的匈牙利人民将来不会如此记载遥远的东方列岛。虽然不会沉没,却也有可能吧。