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うだつが上がらない」のうだつは、一般に、民家の屋根の上に張り出させたつきの壁をさすという。甲斐性誇る飾りであり、火事のときに隣からの「もらい火」を防ぐ装置でもあった。横走って迫る炎を、実際によく食い止めたらしい。

“无出头之日”中的“头”,通常指的是民房屋顶上的冒出的盖着瓦的隔墙。它既是炫耀家资丰厚的装饰,也是在火灾时,防止邻家“不速之火”越境的装置。似乎在火灾蔓延压境时,此物确实具有遏制火势的功效。

今なら、延焼を防ぐ頼みの綱は、うだつではなく耐火材だろう。たいていの人にとって、マイホームは人生で一番高価な買い物だ。少しでも地震や火災に強い家がほしい。そんな望みをあざ笑うかのように、今度は耐火材の偽装が明るみに出た。

如今,人们防止大火蔓延所依赖的安全网,肯定不是梁柱,而是耐火材料罢。与芸芸众生而言,一生中所买的最值钱的东东要数“蜗居”了。大家都祈愿房子能坚固些,起码也能抗一下地震或火灾罢。莫非是对人们祈愿的一种嘲讽,这次竟惊曝耐火材料的造假事件。

建材大手「ニチアス」の不正は悪質だ。耐火材の性能試験のとき、建材を水に漬けるなどの細工をした。そうして燃えにくくして、性能が劣っているのをごまかして合格していた。これを使ったために国の耐火性能基準を満たせない住宅が、全国で約4万棟にのぼっている。

建材巨头“NICHACE”的所作所为是恶性违法。在进行耐火材料的性能测试时,他们居然使用材料浸水等伎俩。那样做确实不易起燃,并将性能低下的材料(依靠小手段)而蒙混过关。据说因为使用这样的建筑材料而不能满足国家耐火基准的住宅,在全国多达约4万栋。

昨年秋には社長も不正を知った。ところが頬被りを決め込んで、出荷を続けた。「人と環境を大切にし『断つ・保つ』技術で社会に貢献しています」とホームページにあるが、むなしい空念仏である。

去年秋天,社长也已知社内违法。然而他决定放任直流,继续出货。主页上的“重视人和环境,凭‘杜绝(火灾) 保持(安宁)’技术,贡献社会”,不过是一纸空文。

「木と紙」の家に住む日本人は、火事を恐れてきた。たとえば江戸市中では、強風の日は銭湯も営業をやめたという。〈火の元は夏とて油断をせぬがよし燃え立つ蚊遣(かやり)わけて用心〉。錦絵つきの標語を家々に張っては、細心を尽くしていた。うだつの知恵も、その一つだろう。

住在“木和纸”的房子里的日本人,历来都担心火灾。譬如江户市内,在狂风的日子里,澡堂会停止营业。“火之源与夏,勿疏忽为善。蚊帐易燃,须多加注意”。张贴在各家带有绘图的告示,无不费劲心思。梁柱的智慧,也为其一。

安心を売り物にしつつ、裏でぺろりと舌を出して、生命と財産を軽んじる。そんな企業のうだつが上がることは、金輪際あるまい。

心安理得的卖出东西,背地里闭口不谈,完全不把(众人的)生命和财产放在眼里。如此企业若能抬得起头来,简直是天方夜谭。