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『言葉を友人に持とう』という短文が、詩歌や劇作で活躍した寺山修司にある。〈言葉をジャックナイフのようにひらめかせて、人の胸の中をぐさりと一突きするくらいは朝めし前でなければならない〉と、少々物騒なことを書き残している。

《赠友以言》这篇短文是在诗歌、剧作领域都很活跃的寺山修司之作。他写下了“语言如同海军军刀那般闪烁光芒,必须轻而易举地‘唰’得刺入人们胸中”这略带煽动性的句子。

過激な一節はむろん、天才的な言葉の使い手だった寺山の自負である。〈マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや〉。詩歌や言葉の数々は、多くの人の心を一突きにして、忘れがたい印象を残した。

言辞过激的这一章无疑是天才性语言驾驭者寺山的自负。“点燃火柴的刹那,海上雾色苍茫,祖国啊,可值得我为你献身?”他的众多诗歌与言语都刺中许多人的内心,留下难以忘怀的记忆。

だが、心ない者がナイフを振りかざすと、人を死に追いやる。上司から「給料泥棒だ」「存在が目障りだから消えてくれ」などと言われ続けた会社員が首をつった。東京地裁は一昨日、暴言と自殺の因果を認め、労災と判断した。

但是,无心者一旦挥动刀具也会致人死地。由于被上司不断指责“薪水的小偷”,“你是我的眼中钉,快点给我消失吧”等等,一名公司职员上吊自尽了。东京地方法院前天裁定了恶毒言语与自杀之间的因果关系,判定该案件为恶性劳资纠纷。

「会社を食い物にしている」「お前のカミさんも気がしれん」。残された遺書には殺伐とした言葉が並ぶ。口をつく言葉は、音や調子しだいで、字づら以上に凶暴になる。浴びた側の心の傷を、裁判長は「人格や存在自体を否定するものがあった」と指摘している。

“你现在就是在吞噬公司”,“连你老婆都搞不懂你在干什么”。在该职员留下的遗书中罗列着(上司)充满伤害、攻击性质的话。从嘴巴里说出来的话,由于语音、语调的关系,要比字面上体现出来的更凶蛮。法官将遭受恶语相伤一方的心灵伤害判定为“存在否定人格以及个人存在的内容”。

「褒する辞は限りあれども、貶するに限りなし」と言われる。ほめる言葉に比べて、けなす言葉はいくらでも湧いて出る。人間の性(さが)を突く卓見だろう。その性を野放しにしたような世の上司には、今回の認定は厳しい警告だ。

有人说“表扬别人虽有限,贬低别人却没有止境”。比起那些赞美的言辞,讥诮的话语源源不断。这或许是直指人性的真知灼见吧。对于如同放纵人性丑恶面般的社会中的这位上司,本次裁决是一个严厉的警告。

冒頭の文で寺山は、言葉は薬でなくてはならない、とも書いている。〈深い裏切りにあったあとでも、その一言によってなぐさむような言葉〉である。けなすだけでは上司の器ではない。

在文章的开头,寺山还写到,语言必须成为一剂药。这句话就是“遭受深切背叛之后,需要一句话,那就是宽慰的话(意)”。仅仅会得贬低、讥讽不是做上司的料。