双击或划选,即可查看单词的详细解释,并收录生词进生词本

冬の名曲もあるけれど、亡くなった作詞家の阿久悠さんは「8月の人」だろう。瀬戸内海の淡路島で終戦を迎え、8月15日をつねづね第二の誕生日だと語っていた。

尽管留下了冬天的名曲,然去世的作词家阿久悠先生应算是“8月之人”吧。在瀬戸内海的淡路岛迎来二战结束,他常道8月15日是第二个生日。

その日の晴れ渡った空を、8歳の阿久さんは、特別の青として覚えていた。あんなに見事な青空は人生で数度の記憶しかない、と回想している(『生きっぱなしの記』)。この日を境に、封印されていたものが一斉に飛び出してきた。

在8岁的阿久的记忆中,那一天万里无云的晴空格外的蓝。回想起来,如此澄澈的蓝天在一生中的记忆中也不过数次而已。(《人生记事》。在这一天里,所有尘封的事物一起涌现出来。

流行歌であり、映画であり、野球だった。「民主主義の三色旗」と阿久さんは呼んだ。なかでも野球には、「神が降りてきた感じ」を受けたという。用具はなく、すべて手作り。毛糸を巻いたボールで熱中した日々は、のちに小説「瀬戸内少年野球団」となって実を結ぶ。

流行歌曲、电影、棒球,被阿久称之为“民主主义的三色旗”。尤其是棒球中,被认为能体会到“犹如神降的感觉”。没有器具、完全凭手工。每天沉浸在用毛线卷成的球当中,最终结出了其后的硕果、小说《濑户内少年棒球队》。

毎年、高校野球の8月を心待ちにした。「球児は甲子園という聖地への巡礼者」と言い、この二十数年、すべての試合を自宅で見た。この間、仕事は入れない。昼は丼ものしか食べなかった。画面から目を離さずに口に運べるからである。

每年都专心等待着8月份的高中棒球赛、常说“棒球少年是去往甲子园这个圣地的巡礼者”,这二十来年,所有的比赛都是在自己家中观看。最近,连工作也无法投入,白天只吃盖浇饭,因为往嘴里送饭时视线却还停留在电视画面上。

「三色旗」のひとつの流行歌が、本業になった。「UFO」「勝手にしやがれ」「林檎(りんご)殺人事件」……。破天荒ともいえる表現を次々に繰り出した。秘話に類するのだろう、目指したのは「美空ひばりが歌いそうにない歌」だったという。ひばりとは同い年。畏怖(いふ)や意地など、ないまぜな思いがあったようだ。

“三色旗”之一的流行歌曲,成了他的本职。《UFO》、《随意沙哑》、《苹果杀人事件》……。可说是破天荒地表现方式接连不断。或许是少为人知的消息吧,据说其目的旨在写出“美空云雀看似不会去唱的歌”。因与云雀是同龄,似乎有着畏惧和执拗等这种纠缠不清的想法。

だが彼女の死後は、それを悔やんだ。阿久さんは自著で、一番の心残りを「美空ひばりのために歴史的な詞を提供できなかったこと」とつづっている。

但在她死后,却又为此后悔了。在阿久的自著中,他认为最为遗憾的事就是“没能为美空云雀提供历史性的歌词”

点击查看更多天声人语