米テキサス州のクロフォードといえば、ブッシュ大統領が休暇を過ごす所として知られている。一昨年の夏、その地に赴き、道ばたで座り込みをしながら大統領に面会を求めたのがシンディシーハンさんだった。前年に、当時24歳だった息子のケーシーさんをイラク戦争で失った。

  说起美国得克萨斯州的克劳福德,作为布什总统的私人渡假农场而无人不知。前年夏天,辛迪希汉女士前往此地,静座路旁,要求面见大总统。她24岁的儿子于前年在伊拉克战场上牺牲了。

 


 座り込みの後、ニューヨークの集会で述べた。「もう二度と息子の声を聞くことはないのです……イラクに大量破壊兵器はなかった……何のために戦争をして、何のために息子たちは死ななければならなかったのでしょう」

静座示威后,她在纽约的集会上还说道:“再也听不到儿子的声音了……伊拉克并没有大规模破坏性武器……为什么会发动战争,为什么要让孩子们白白牺牲呢?”



イラク戦争が泥沼化する中、ブッシュ大統領が、兵の増派を柱とする新戦略を発表した。「過ちがあった点については、私に責任がある」と述べた。しかし増派は、シーハンさんのような母や父、妻子らを更に増やすことになりはしないか。

 

正当伊拉克战争陷入泥沼不能自拔之际,布什总统发表了新战略以增派兵力为主的言论。他说道:“关于过失之处,我有责任”。但是,增派兵力,不是会让如希汉女士这样的母亲或父亲,妻子儿女们越来越多吗?



大統領の過ちとは、大統領の言う送り込んだ兵の数ではないはずだ。国際社会の多様な声に耳を貸そうとせず、単独行動主義に傾いて先制攻撃をかけたことが、そもそもの過ちではなかったか。

 

大总统的过失,应该不是大总统所说的送往伊拉克的士兵的数量吧。丝毫不理会国际社会各种呼声,倾向于一意孤行发动先制攻击,这才是真正的过失吧。



イラクを攻撃して街や国を壊すことは、軍事の超大国にとって難しくはなかった。一方で、破壊による混沌(こんとん)から秩序をつくり出すことはできず、日々おびただしい命が失われ続けている。

 

攻击伊拉克损坏其街道和国家,对一个军事超级大国来说并不是难事。另一方面,却无法控制因战争导致的混乱局面,致使每天都有大量的人送命。



壊れた街ならば、つくりなおすのも不可能ではない。しかし、壊された命をつくりなおすことは誰にもできない。民族や国籍を超越した生命体を畏(おそ)れる姿勢が、この戦争でも問われている。その問いは、戦争を始めた国だけではなく、同盟諸国にも向けられている。

 

如果是破坏掉的街道,要修建也不是不可能。但是,要让人死而复生,却是谁也做不到的。是否对超越民族和国籍的生命的怀有敬畏,也是这场战争的质疑点。这个问题,不仅要问发起战争的国家,也要问问各同盟国。