《仁医》台词节选:

「こんなところで作ってたんですか。」

「放火やったんで、しばらく場所は伏せておくようにと、緒方先生が。」と佐分利。

「でも、一週間じゃカビも育たないでしょう。」と咲。

「そこは、山田先生が、命からがら株を持ち出してくれたんで。」

佐分利が戸を開ける。

「これは・・・」と仁。

「ここは元、醤油が運ばれてくる蔵だったところでございます。」と山田。

「醤油?」

「ええ。この者達は、醤油作りの職人です。元々培養したり、ろ過したり、そういった作業には慣れているわけです。」

「故に、7日間でペニシリンが?」と咲。

「ええ。」

「でも、どうしてこんなことが出来て?」と仁。

「手術見学してはった方、あの方は濱口様っちゅー醤油作りのヤマサのご当主なんです。」と佐分利。

蔵の中には見覚えのあるヤマサのロゴ。

「あったんだ、この時代から。」と仁。

「濱口様は医学所の前進である種痘所を催行したり、医学の研究の為に、莫大の援助をして下さってる方なんです。」と山田。

「緒方先生・・どうして言ってくれなかったんですか?」

「私が、素性を明かさぬように、お願いしたんです。あの時はまだ、ペニシリンに対する援助を、決めかねていましたので。」ヤマサ醤油七代当主・濱口儀兵衛が言う。

「でも、結局あの時はペニシリンを使わずに。」

「私は、あなたの神業のような医術や、薬の威力故に心を決めたわけではございません。あなたを、あなたの医術を守りたいという、緒方先生のお心に打たれたのでございます。」

「緒方先生のお心?」

「はい。先生からは、数ヶ月にわたって何度も、丁寧なお手紙を頂き、何度も、足をお運びいただき、その熱心さは、少々恐ろしいほどでございました。この製造所は、緒方先生が命を削ってお作りになられたものです。」

「・・・」

「あなたの為に。」

「・・・」

「その後、緒方先生にはお会いになられましたか?」

「いえ。」

「では、一日も早く、お礼を仰りに言ってください。
 緒方先生は恐らく、重い労咳に。」

「・・・え?」

相关知识点讲解:

●そこは、山田先生が、命からがら株を持ち出してくれたんで。

形容詞「からし」の語幹「から」を重ねた語。やっとの思いで。かろうじて。
是形容词「からし」词干的重叠语,表示好容易,勉强地;

命からがら、「辛うじて命だけは失わずに・・・」といった意味になります。
命からがら,经常与“命”连用,表示好不容易保住性命;

●私は、あなたの神業のような医術や、薬の威力故に心を決めたわけではございません。

神のしわざ。また、神にしかできないような、高度な技術。神技。
神業(かみわざ),神的技能;只有神能做到的高难度的技术,形容技术的高超;

在这指的就是:医术高超;

●何度も、足をお運びいただき

あることのために、わざわざ出向く。
足を運ぶ(はこぶ),惯用句,指的就是来,去,奔走;前往访问的意思,通常都是有什么目的,特意前往;

●この製造所は、緒方先生が命を削ってお作りになられたものです。

寿命を縮めるほど苦労する、命を縮める
命を削る(けずる),字面意思就是削了命地干,拼命干;也可以是历尽艰辛;

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