東京・築地市場にある「取得物掲示板」。メロン、大豆、白子、イカって…。さすが東京の台所。落ちているものも普通の落し物じゃありません!
酔っ払ってると、ケータイとかサイフをどっかになくしちゃったりしがちですよね…。

东京的筑地市场立的“失物公告牌”上,有着甜瓜、大豆、小沙丁鱼和乌贼什么的……不愧是东京的厨房,掉的都不是普通的东西!
一变得醉醺醺的,就会丢三落四,手机、钱包的什么都给掉了……

日本人气绘本:一个人上东京

警視庁によると、2007年に都内の警察で受理された遺失届の件数は約68万件。現金は約79億円にも及ぶそう。一方、拾得届として届けられた落とし物は231万件強、現金は約28億5000万円となっています。

据警视厅的数据,2007年东京市内警察受理的失物案件就多达68万件。涉及现金达79亿日元。另一方面,失物上交为231万多件,涉及现金约为28.5亿日元。

落とし物をしても届けない人がいるだろうから、「遺失届の件数」<「取得届の件数」はわかるけど、現金に関しては計算が合わないような…。そもそも、遺失者返還された(=持ち主に返った)落としものはたったの15.5%程度。つまり、「落とし物が無事戻ってきたらラッキー」というのが現実なのだ。

由于有人没有申报遗失物,所以“失物数量”<“失物上交数量”倒是可以理解,但是现金好像对不上号呢……。原本返还给失主(返还失物主人)的仅为15.5%,因此,现实中,“如果失物能平安回来就是lucky了”。

さらに、落とし物で気になるのはその「お礼」。「遺失物法」を参照してみると、その28条に「遺失者は当該物件の価格(中略)の百分の五以上百分の二十以下に相当する額の報労金を拾得者に支払わなければならない」と定められている。

还有,失物中让人比较在意的是“谢礼”。参考《遗失物法》,其中第28条规定:“失主应支付给拾物者相当于该物品价格(中略)5%以上20%以下的酬谢金”。

遺失物発見サービス「あった!マーク」。デジカメ、ノートPC、ケータイなどのアイテムにシールを貼っておくと、紛失物の回収・連絡などを請け負ってくれるサービスもある
ということは、ボクがもし残高5000万円の預金通帳を落としたら、報労金は250万~1000万円になるってこと?(…すみません、通帳の残高は2ケタ ほどサバを読んじゃいました)。あと、各種カード類の扱いどうなるの? ショッピング可能枠が50万円のクレジットカードとか、家電量販店のポイントと か。ちょっと、専門家の判断を聞いてみましょうか。

还有一种找回失物的服务“有标志!”只要在数码相机、笔记本电脑和手机等上面贴上条子,就可以帮忙联络或找回失物。
这样一来,如果我掉了余额5000万日元的存折,那么酬谢金就是250万~1000万日元吗?(……不好意思,存折的余额多说了两位数)。还有各种卡要怎么办?像购物额度50万日元的信用卡、家电量贩店的积分卡之类的。还是让我们来听听专家的判断吧。

「報労金の計算基準は『物件の価格』ですから、拾った物そのものの価値が基準です。キャッシュカードや預金通帳は、名義人以外の人は使えないため、他人に とっては価値がない、ということになりますよね。つまり、通帳やクレジットカードなどについては報労金の計算ができないんです。菓子折りなど、“気持ちとして”の謝礼が妥当なところでしょうね」(K弁護士事務所)

“由于酬谢金的计算标准是‘失物的价格’,所以失物本身的价值将成为计算标准。现金卡和存折等,由于不是本人就无法使用,所以对于别人来说这是没有价值的。也就是说,关于存折和信用卡等的酬谢金无法计算。可以送糖果盒之类的,适当拿出一些谢礼‘聊表心意’即可”(K律师事务所)

ホッ…。落としてもいないのに、なんだか安心しました。ただし、報労金については厳密なガイドラインや基準はなく、両者が合意した額に落ち着くことがほとんど。現金なら10%、モノなら菓子折り、といった無難なラインに落ち着くことが多いそうです。

呵……虽然没有掉,但是总觉得比较放心了。但是由于没有关于酬谢金的严密指标或标准,多数情况都是靠双方商定的金额了事。现金的话就给10%,东西的话就送糖果盒,多数都是在这一分界线。

2007 年末には、改正遺失物法が施行され、「警察のサイト上で遺失物の検索ができる」「パソコンや携帯電話など個人情報が入った物件については、落とし主が現れ なくても拾った人の所有物にはならない」といった条項が明文化されました。今後、時代の変化とともに「落とし物事情」はどんどん変わっていくのかもしれませんね。

2007年末,遗失物法修正案实施,“警方网页上可搜索失物”“电脑和手机等含有个人信息的东西,即使失主没有现身,也不能为拾到的人所有”等条款明文化。今后,随着时代的变化,“失物情况”也会逐渐变化吧。

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン (単行本)

[活动邀约]阳春三月,郊野踏青去