日本語には性格を描写する代表的な言葉として、男性は「亭主関白」、女性は「大和撫子」がある。両者はちょうど補完関係にあるといえる。かつて「大和撫子」といえば、自然に主人より三歩下がって歩き、それによって主人の一家の大黒柱としての尊厳が守られていた。しかし、そんな「大和撫子」も今や死語となりつつあり、この言葉に取って代わった新語が「災害」と同じ発音の「妻害」である。この二文字から、今日の日本人家庭における主人の地位の変化を読み取ることができる。とりわけ退職後の主人の家庭における地位は急激に低下し、ややもすれば古紙と一緒に外に捨てられてしまいそうになるほどだ。

日本有两个很能代表男女性格的词语,一个是“亭主关白”,也就是大男子主义;另一个是“大和抚子”。这两个词语可谓相辅相成。因为日本女子自愿退后三步,所以日本男子才能够在家庭里唯我独尊。然而近几年,“大和抚子”这个词几乎接近“死语”,取而代之的是另一个新词语——“妻害”,发音和“灾害”相同。从这个词语的出现就可以看出,在如今的日本家庭里,遭遇家庭内冷暴力的丈夫不在少数。特别是退休后的丈夫,家庭地位急速下降,一个不小心就会被妻子一纸休书逐出门外。

妻害(さいがい):日本最近社会上出现的一个新的词,该词的发音和日语“灾害”的发音相同。一生埋头工作、什么家务都不会的日本男人退休之际,刚刚领到养老金就被妻子平分,然后被当作“粗大垃圾”扫地出门。对于劳碌一生的日本男人来说,这种老年离异,无异于遭受到一场“灭顶之灾”。

厚生労働省の2009年の統計では、日本の夫婦の4組に1組が離婚している。ここ30年の結婚20年以上の夫婦の離婚率は5.9倍にまで増えている。こうした状況を招いた原因の一つが、政府が2007年から施行する「年金分割制度」だ。

据日本厚生劳动省2009年统计结果,日本每4对夫妻里就有1对离婚的。在最近30年里,结婚20年以上的夫妻的离婚率增长了5.9倍。为什么会有着这种情况出现呢?这要源于日本政府自2007年出台的“养老金分配制度”。

かつて日本の年金支給額は勤続年数と平均年収によって定められていた。長く働き、給与が高い人は、年金も多い。そのため、男性の年金は通常女性よりも多く、専業主婦には年金はなかった。そうなると、万が一離婚した際には、専業主婦であった女性は生活の保障を一切失ってしまう。こうした男女差別的な制度を改善すべく、2007年、政府は新たに「年金分割制度」を設け、同年4月1日から施行、離婚した夫婦が平等に年金を受給できるようにした。つまり、一日も働いたことのない専業主婦であっても、離婚後、毎月一定額の元夫の年金の半分を受給できるようになった。

在过去的日本,养老金是按照工作年限以及月薪多少来支付。工作年数越长,月薪越高的人,养老金就越高。因此,男性的养老金要高出女性很多,而家庭主妇则无钱可领。这就造成了很多女性一旦离婚,便失去生活保障。为了改善这种差别性制度,2007年,日本重新制定了一个“养老金分配制度”。所有在2007年4月1日起离婚的夫妇,必须平分养老金。也就是说,哪怕是一天都没有工作过的主妇,也可以在离婚后每月固定领取丈夫的养老金的一半。

こうして、それまで「俺がお前を養ってやっているんだ」と言わんばかりに威張っていた主人も、退職後は妻に「見捨てられてしまう」可能性を孕むようになったわけだ。

于是,许多常年自我膨胀,在家庭里总是以“老子养活着你”心态生活的丈夫们一旦退休,有许多都要面临妻子的一纸休书。而他们的妻子呢,可以说是早就等着这一天了。

退職後、仮に妻に「見捨てられた」夫の余生は非常に悲しいものがある。かつては、仕事を済ませ帰宅し、かばんを妻に手渡してソファーでテレビを見ていれば、妻が夕飯を出し、身の回りのこともすべて妻がやってくれた。そのため、自分には一切自分で自分の世話をする能力がなく、妻に「見捨てられた」暁には、半生が過ぎてから洗濯機や炊飯器の使い方を学ばなければならなくなる。しかも、子どもは独立し、回りには声をかけてくれる人さえいない。それに加えて、それまで仕事に追われて趣味や友人との交際にかけた時間はないため、妻が離れてしまうと後は孤独で寂しい余生を過ごすことになるのだ。

在日本,那些退休后被妻子“休掉”的丈夫们处境真的很糟糕。因为从前都是下班一回来,就把公文包向着妻子一递,便瘫坐在沙发上看电视,由妻子热汤热菜热水澡伺候着,所以每个人自己照顾自己的能力都很差。半生过后,才必须学习如何使用洗衣机、电饭煲等。而且儿女们都已经自立,身边连个嘘寒问暖的人也没有。再加上从前忙于工作,没有时间培养兴趣爱好和交际圈,离开了妻子,他们就是真正的“孤家寡人”了。

当然、日本の男性たちは上述のような状況だけは避けたいと皆危機感を抱く。そうした思いが、近年大きな人気を集めている民間団体「全国亭主関白協会」に体現された。同協会は、「ありがとうをためらわずに言おう」、「ごめんなさいを恐れずに言おう」、「愛してるを照れずに言おう」という「愛の三原則」を掲げ、日本の主人たちは生き残りをかけた「懐柔策」で意識改革に奮闘している。

面对上述情况,日本的丈夫们不免人人自危。于是,就出现了这么一个“全日本大男子主义协会”。“全日本大男子主义协会”还有一条明确的会规,要求每个会员都要做到“勤于对妻子道谢”、“敢于对妻子道歉”、“乐于对妻子说我爱你”,企图以“怀柔政策”来提高自己在家庭里的存活率。

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