日本は「男の自殺大国」|日本是“男人的自杀大国”

そんなエイリアンみたいな捕食をするタガメの姿と、専業主婦を重ねるなんて許せない。こんな本は徹底的にこきおろしてやる、と思う気持ちもよく分かる。ただ、個人的にはこのタガメとカエルの関係、深尾さんが言うように「男と女の関係と似ている」ような気がしなくもない。というのも、周囲にいる同世代のサラリーマンを見渡せば、カエルみたいな男があふれているからだ。

有不少读者觉得,把像外星人一样捕食的田龟和家庭主妇联系到一起,简直不可理喻,这样的书还能让它有市场吗?这也是可以理解的。但我个人觉得,正如深尾女士说的,田龟和青蛙的关系和男女关系很相似。为什么可以这么说?因为你只要看看周围同世代的工薪阶层,就可以看到到处都是青蛙男。

奥さんから財布のヒモをガッチリと握られ、1日の小遣いは500円。結婚当初は家庭という「箍」にハメられるのに抵抗し、バタバタともがいていたが、最近は携帯メールを常に気にしており、みんなで飲んでいても、いつの間にやら帰路についている。飲んでもずいぶんグチっぽい。おまけに、えらく達観してきて、「人生なんてそんなものさ」とか「なんだかんだ言ってもサラリーマンはラクだからな」とか口走る。かつて作家の村上龍さんが言ったように、しょせん自分は「消耗品」という悟りに到達しているかのようだ。

日本的工薪阶层一般都是由妻子掌管着工资卡,每天妻子就给500日元的零花钱。刚开始结婚的时候对家庭的束缚起码还会挣扎着反抗反抗,但最近跟大家一起喝酒吃饭时,总担心妻子打电话来查岗,吃着喝着也不尽兴,所以很早也就回去了。就算是在喝酒的时候,也总是满腹牢骚的。慢慢看得开了,总是说着类似“人生啊,其实就是这么回事!”“说来说去,还是工薪阶层快活啊!”之类的胡话。就好比像作家村上龙说的,领悟到了自己终究只是个“易耗品”。

目はうつろで、明らかに20代に比べて思い悩んでいるように見えるのに、口をそろえて「幸せ」だと言う。彼らの首根っこに実は「嘴」が刺さっていて、奥さんからいろんなものをチューチュー吸われていている、と言われても不思議ではない。なぜかというと、そんな悟りの境地に達した男たちの末路が、骨と皮だけになったカエルと妙に重なっているからだ。

工薪阶层们眼神呆滞,明眼人一看就知道比20多岁的人烦恼多得多,还在那儿嘴硬统一口径说,“我们很幸福!”。就算说他们的脖子上被刺着“嘴(比喻田龟的嘴)”,妻子在“嘴”的那头不断地吸着他们身上的东西也不为过。因为思想上达到这种境界的男人们,最终的结局就跟只剩下皮和骨的青蛙一样。

例えば、日本は年間3万人近くが自殺をすることから「自殺大国」なんて言われているが、実はこれは正確ではない。自殺をしているのは男が圧倒的に多い。過去30年のデータを見ても、女性の自殺者はほとんど横ばいだ。つまり正しくは、日本は男の自殺者だけが増えている「男の自殺大国」なのだ。

比如说,都说日本每年有将近3万人自杀,是名副其实的“自杀大国”。但其实这种说法是不准确的。自杀者明显是男性的比例更多。看看过去30年的数据也可以知道,女性自杀者人数基本上处于零增长的状态。也就是说,日本只是男性自杀者在不断增加,是名副其实的“男人的自杀大国”。

「結婚=幸せ」とされている|都认为“结婚=幸福”

ただ、だからといって、夫から給料を吸い上げる奥さんたちがすべての諸悪の根源かというと、そういう単純な話でもない。

但也不能因为妻子掌管着丈夫的钱包,支配着丈夫的工资就断言,什么都是妻子的错。事情不是这么简单就定论的。

「ママ友地獄」なんて言葉が最近流行しているように、専業主婦のみなさんはみなさんで、命を削るようなハードなストレス社会の中に身を投じている。かつて言われたように「昼間からゴロゴロ」なんて人は少なく、人間関係や育児で追いつめられ、外で働く夫と負けないほどすり減っている人も少なくない。

“妈妈朋友地狱”这个词语最近流行开来,不就正表明家庭主妇们也拼命地想投身到这个纷繁复杂的社会吗。以前人们也一直说,其实在家庭主妇中,很少有人从白天开始就很闲、无所事事,大多数家庭主妇都是又要顾及到人际关系,又要照顾孩子,绝对不比在外工作的丈夫轻松。

「結婚=幸せ」であるにもかかわらず、どちらも「幸せ」に見えない。ただ、日本社会ではこれが「幸せ」とされている。それを否定すると、なにかのタブーに触れてしまったかのように社会全体で潰しにかかる。なにかこれっておかしくないですか、ということを深尾さんは言っているだけだ。「幸せ」とされている手順を踏んでいるはずなのに、なぜこの社会はこんなにも生きづらいのか。もしかしたら、「幸せ」とされていることがまやかしで、システムエラーによる歪みがあるのではないか。

虽然人们都认为“结婚=幸福”,但其实不论是丈夫还是妻子都看起来不“幸福”。只是,在日本社会而言,这种状态就是被认为是“幸福”的。如果否定这种“幸福”,就像触犯了什么禁忌一样,被社会所排挤。所以深尾女士才会说,大家难道不觉得这很奇怪吗?照理说,我们应该是照着怎么走向“幸福”的教科书,一步一步走过来的,为什么这个社会却让我们觉得生活得如此艰辛呢?莫非,所谓的“幸福”只是个伪造品,只是社会系统误差产生的赝品?

そんなことを考察している本なので、本当は「タガメ女」という響きにイラッときた人にこそ読んで欲しい。ま、たぶん無理だろうけれど。

所以其实这本书是在考察这个问题的,希望那些看到“田龟女”而觉得不愉快的人能够读懂这层含义。不过,好像有点难。

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