关键词:意地悪 咽喉 鼠色
あたりは、もううすくらくなっていました。夜だかは巣から飛び出しました。雲が意地悪く光って、低くたれています。夜だかはまるで雲とすれすれになって、音なく空を飛びまわりました。 それからにわかによだかは口を大きくひらいて、はねをまっすぐに張って、まるで矢のようにそらをよこぎりました。小さな羽虫が幾匹も幾匹もその咽喉にはいりました。 からだがつちにつくかつかないうちに、よだかはひらりとまたそらへはねあがりました。もう雲は鼠色になり、向うの山には山焼けの火がまっ赤です。 夜だかが思い切って飛ぶときは、そらがまるで二つに切れたように思われます。一疋の甲虫が、夜だかの咽喉にはいって、ひどくもがきました。よだかはすぐそれを呑みこみましたが、その時何だかせなかがぞっとしたように思いました。
四周已经阴暗下来。夜鹰从窝里飞了出去。云儿低垂在上空,不怀好意地发出亮光。夜鹰几乎紧挨着云儿,无声无息地在空中翱翔。   然后,夜鹰突然张开大嘴,平直地展开双翅,箭一般划过夜空。无数的小飞虫都被它吞进了喉咙。   夜鹰即将触到地面时,一翻身,又敏捷地弹回到天空。云儿已经变成灰色,对面山上烧荒的火,把四周映照得通红一片。   当夜鹰尽全力在飞翔时,天空看上去就好像被切成两半似的。一只甲虫闯进了夜鹰的喉咙,拼命地在挣扎着。夜鹰立刻将它吞了下去。吞下时,夜鹰感到后背好像发凉了一下。