クッシンは、あっというまにいじめっ子の鹿たちをやっつけてしまいました。「おおぜいで、たった一匹をいじめるなんて、はずかしいぞ。二度とするな」クッシンは、みんなに言いました。 

酷酷不一会儿就把那些欺负人的小鹿都打倒了。“这么多人欺负一个,太可耻了!别再这样了。”酷酷对着大家说。

「助けてくれて、ありがとう。ぼくはベンジーだ」「ぼくは、クッシン、君はえらいんだな。一人で生きているんだ」「なーに、大したことないさ。それより、クッシンは強いんだね。きっと森の王様になれるさ」こうして、クッシンとベンジーは仲良しになりました。 

“谢谢你救了我。我是琪琪。”“我是酷酷,你很厉害哦,一个人生活呢。”“其实没什么大不了的。比起这个来说,酷酷真厉害,一定能成为森林里的国王。”就这样,酷酷和琪琪成为了好朋友。

いつのまにか、やさしいクッシンは森の人気者になりました。森の中で遊んでいると、友だちはどんどん増えました。同じ子鹿たち、エゾリス、フクロウ、アカゲラ、みんな仲良しでした。ここは、平和な森なのです。

不知不觉间,温柔的酷酷成了森林里的大红人。一到森林里玩,朋友也越来越多。还有其他小鹿、松鼠、猫头鹰、小鸟,大家都成了好朋友。这里,是和平的森林。

夏が過ぎ、秋が来ました。木の葉は赤や黄色に色づき、その色が湖にくっきりと写っています。クッシンは、もうりっぱな角をもち、力も強く、たくましい若鹿に成長しました。ベンジーとシャーロも、もうりっぱな若鹿になって、いつもクッシンといっしょです。

过了夏天,秋天到来。树上的叶子染上了红色和黄色,在湖里清晰地倒映出来。酷酷已经有了壮美的犄角,力气也变大了,长成了强健的年轻鹿。琪琪和洛洛也成了出色的年轻鹿,总是和酷酷在一起。

森に、冬が近づいてきました。動物たちは、長い冬に備えて、エサをたくわえたり、おなかいっぱい食べたり、冬の準備にいっしょうけんめいです。

森林里,冬天快要来临了。动物们为了要渡过漫长的冬季,贮存食物,吃饱肚子,努力为过冬准备着。

「ガオーッ、ガオーッ」その時です。森にクマのうなり声がひびきわたりました。冬眠前に、クマのガンゴがエサを腹いっぱい食べようと森にやってきたのです。もう、一匹の鹿が、ガンゴに倒されてしまいました。

“嗷——嗷——”就在这个时候,森林里响起了熊的嚎叫声。大恶熊固固为了在冬眠前饱餐一顿,来到了森林里,已经有一头鹿遇害了。

「ガンゴだ!お父さんとお母さんを殺したのはあいつだ。やっつけてやる」ベンジーは、ガンゴに向かっていこうとしました。「止めろ、ベンジー。無理だ。あいつは、森一番の力持ちだ」クッシンもシャーロも必死に止めました。

“是大恶熊!就是那家伙杀了我的爸爸和妈妈。我要报仇!”琪琪要去找大恶熊。“别去,琪琪,你不可能打败他。大恶熊是森林里最强大的!”酷酷和洛洛拼命阻止琪琪。

けれども、ベンジーは聞きません。まっしぐらに、ガンゴに向かって突きかかっていきました。「よくも、お父さん、お母さんを殺したな。ぼくが仕返ししてやる」「何をなまいきな。お前も食ってやるさ」ガンゴは、前足でベンジーをはねとばしました。

然而,琪琪没有听取劝阻,向着大恶熊勇猛地冲了过去。“你竟敢杀了我的爸爸妈妈,我要报仇!”“你小子说什么呢!把你也吃了!”大恶熊用前腿把琪琪踢飞了。

倒れたベンジーを見たクッシンは、思わずガンゴの背中に角を突き立てました。「ベンジー、逃げろ」「何だ、こぞう。じゃまするな」振り向きざまにガンゴ殴りつけられたクッシンは、ふきとばされてしまいました。

酷酷看到被踢倒的琪琪,想也没想就用犄角向大恶熊的背上刺过去。“琪琪,快跑!”“臭小子,别妨碍我!”大恶熊转过来对付酷酷,酷酷被打倒在地。

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