万叶恋歌 「-藤之章-」(遊佐浩二) 16 等待(上)
「僕がそんな大きなことを引き受けてしまってよろしいんですか?」 と聞くと、知人は微笑みながら「小さい頃から貴方の字を見てきたが、成長した今の字も見たい」と答えてくれた。 僕のことを小さい頃から知っている父の友人が書道展をやらないかというい話を持ちかけてきた。場所は古美術の店が連なるエリアの一軒の画廊だった。 「本当に僕なんかでいいのかぁ?簡単に引き受けちゃったけど…まあ~でも、今更悩んでもしかたないかぁ~確かに話を聞いた時雑誌やテレビに《新進気鋭美形書道家の素顔に迫る》みたいな風に取り上げられたら面白いよなぁ~とは思ったけど…」 あのキス以来、彼女からの連絡はない。何度も連絡をしようとしたが…これ以上彼女に嫌われるのが怖くて、ずっとできないでいた。でも、迷っていたら友達にも戻れない。僕は彼女の本当の気持ちが知りたいだけだ、嫌われていてもいい。
“我承担下那么大的一件事,能行吗?” 朋友听后笑着说,从小开始就看你写字,也想看看你现在长大之后的字啊。 我从小就认识的父亲的朋友来跟我商量问我要不要开书法展。地点是旧美术馆那附近的一间画廊。 “我真的能行吗?虽然就这么简单的承担下来了。嘛,但是现在再烦恼也没办法了。的确,在采访的时候,杂志和之声都以类似于新锐美型书法家的说法来报道,觉得这很有趣。” 自从那个吻之后她没再和我联络。很次想去找她,又怕会更招她烦,一直都没有进展。 但是,一犹豫的话,连朋友也做不回了。我只想知道她真实的心意。被讨厌也没关系。