万叶恋歌 「-藤之章-」(遊佐浩二)5 坦率的感情(下)
「ん?字が綺麗だって?それしか取柄ないからさ。僕の家ね、父親が書道の先生なんだ。だから小さい頃から厳しくしつけられてきた。特に、字は人の心を映す鏡だって言われてきたから。って、こんな話、聞いてもつまらないだろ?こんなことを手伝わせてごめんね。ありがとう。ねぇ、手伝ってくれたご褒美はなにがいい?」 『いで如何にここだはなはだ利心の失せなむまでに思ふ恋ゆゑ』 彼女のことを考えすぎて、自分が分からなくなる。僕の気持ちはいつ君に届くのだろうか。 君にだけは僕の素直な気持ちを話せる。ほかの誰にも言えないことも…友達以上の気持ちが積っていく。卒業式なんか来なければいいのに。まだ君に話せていないことがたくさんある。
“嗯?字很漂亮?光靠这个可拿不到学分啊。我家里呢,因为父亲是书法老师,所以对我的教育从小就很严格。特别是,‘字如其人’。嘿,这种话,听上去很无聊吧?让你帮我做这种事情,很过意不去呢,谢谢你。对了,用什么作为你帮助我的答谢好呢?” 『相思如许失心神;若问何以故,只在恋得深。』 太过于考虑她的事情,我变得开始不了解自己起来,我的心情什么时候才能够传达到你那里? 只会对你说我最坦率的感情,对其他任何人都不能说的……超越朋友的感情在不断的积累。毕业典礼要是不会来就好了,因为想对你说的话还有很多很多……