妖怪名:さとり

読み札:覚はよく人の心を読む

由緒:山奥に棲む妖怪で、木こりなどがたまに出会ったりすると、人の心を読んで先回りして話しかけてくる。「今お前は俺のことを怖がっているだろう」「今お前はどうやって逃げようかと考えているだろう」とか図星を指されるので動けなくなってしまう。仕方がないので何も考えないようにして木を伐っていたら、偶然木の切りカスが妖怪サトリに当たって、「おお、こいつは読めない」と言って逃げていったという話が残っている。絵を見ると明らかに猿だ。大きな賢い猿が妖怪とされたのだろう。

由来:这是住在山里的妖怪,樵夫时常会遇见。它能读出人内心所想,然后抢先一步对人说出来。“你现在很怕我吧”、“你在想着怎么逃走吧”之类的指出来,人就吓得不能动了。没办法,只好什么都不想地砍柴,这时候樵夫遇见了这个妖怪,“啊,这家伙怎么读不出来”于是仓皇而逃。画上画的明显是猴子,可能是聪明的大猴子被当做妖怪了吧!

妖怪名:酒呑童子

読み札:酒呑童子 大江山いく野の道に出る鬼

由緒:これぞ鬼の中の鬼。子分の鬼を枕代わりに敷いている。都から美女ばかりさらってきては酒の相手をさせ、飽きると殺してしまう。なぜ童子なのか。子どもの心のままに成長し、母親の愛を知らず満たされぬ思いを酒と女にまぎらわしているような気がする。

由来:这才是鬼中之鬼,把手下的小鬼当做枕头铺在地上。从都城抢来许多美女,强迫美女陪着喝酒,厌烦了就杀掉。为什么是个小孩子呢?感觉是因为这只鬼一直保持着孩童的心长大,把缺乏母亲关爱的闷苦发泄在了酒和女人身上。

妖怪名:周防の大蝦蟇(すおうのおおがま)

読み札:周防の大蝦蟇 虹のごとき気を吐く

由緒:周防の国(今の山口県)の山奥に八尺(約2m半)の大きなガマガエルが棲んでいたという。蛇ににらまれた蛙ということわざがあるが、このガマは好んで蛇を食べるという。また、虹のような気を吐くと虫たちがみなガマの口に餌として吸い込まれてしまう。

由来:据说古周防国的山中住着八尺高的大癞蛤蟆。虽然有蛇吃青蛙的说法,但这只癞蛤蟆却喜欢吃蛇。另外,它可以吐出彩虹一样的气息,把虫子当美餐完全吸进嘴里。

妖怪名:殺生石(せっしょうせき)

読み札:殺生石(せっしょうせき)は飛ぶ鳥落とす」

由緒:栃木県那須野にあったという石。妖怪九尾の狐が退治されてこの石にされてしまったという。石にされても毒気を周囲に放っていて、近くを通る鳥獣はその毒気にあたってみな死ぬのだという。

由来:杀生石是枥木县那须野的一块石头。据说妖怪九尾狐被打败后就化身为这块石头。尽管被化为石头,它还是在不断地放射毒气,据说这块石头附近的鸟兽全都因为中毒而死了。

妖怪名:ぶるぶる

読み札:ぞそっとするのはぶるぶるの仕業

由緒: 別名臆病神、ぞぞ神。畑で木を掘っていたら突然この神に襲われた。いつの間にかあたりが暗くなっていたし、妙な風が吹いていたし、急に怖くなって鋤もそのまま投げ出して家に逃げ帰った。あれは何だったのか。戦場ではこの神に憑かれた方が負ける。

由来:别名为胆小神。在田野里挖着树木忽然就被这种神袭击,不知什么时候开始周围变得一片昏暗,吹起了阴森恐怖的风,于是赶紧扔下锄头就逃回了家。它到底是什么呢?据说战场上被这种神附身的一方会输掉。