一昔前は、子どもの学習環境として個室が必要と思われていた。しかし、子どもの学習机はリビングに置く。もしくは、学習机は子ども部屋でも、主な勉強場所は家族と集まるリビング。

很久以前我就觉得需要给孩子一个单独学习的房间。但是,孩子们学习的桌子放在客厅。或者说就算学习的桌子放在孩子的房间,但主要学习的地方还是家人聚集的客厅。

そんな“リビング学習”が頭のいい子を育てるということが最近、よく言われている。果たして、それは本当なのか?

最近听说这种“客厅学习”可以培养出头脑好的孩子。究竟,是不是这样呢?

■リビング学習は勉強へのハードルを下げる

■客厅学习可以降低学习的门槛

リビング学習をすると、なぜ頭がよくなるのか。16万人の脳画像を分析し、賢い子の脳を知り尽くした東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授は、その効用についてこう語る。

为什么客厅学习可以让头脑变聪明。经过分析16万人的脑画像,洞悉了聪明孩子大脑的东北大学加龄医学研究所的瀧靖之教授这样说道。

「たとえば1階のリビングダイニングで食事をして家族団らんしたり、テレビを見たりしたあとに、2階の自分の部屋で勉強しようとすると、勉強へのハードルが非常に高くなります。寒い冬なら、なおさらですよね。

“比如在1楼的客厅大家一边说笑吃饭,一边看电视,之后回到2楼自己的房间学习,学习的门槛就会变得非常高。在寒冷的冬天,尤其如此。

けれどもリビング学習なら、ごはんを食べたあとに3歩で勉強にとりかかれます。勉強とそれ以外の境界をなくし、生活の一部のようにすると勉強がいやだという感覚はなくなる。

但是客厅学习的话,吃完晚饭以后只需要3步就可以开始学习。没有了学习和其他事的边界,就像生活的一部分的话,讨厌学习的感觉也会渐渐消失。

ごはんを食べてのんびりしたあとに『さあ勉強するぞ』となるから、そこにハードルができて勉強がいやになるのです」

吃完晚饭悠闲了一会儿之后“那么,开始学习吧。”,这样就产生了门槛,变得不愿意学习。“

勉強だけでなく、仕事や趣味、すべてにおいて、そこに介するハードルはできるだけ低くすることで、いやなことといやでないことの境界がなくなるという。

不只是学习,工作和兴趣,所有的事物,妨碍的门槛需要尽可能的低,这样愿意做的和不愿意做的分界就会消失。

■ひとりきりの個室よりも勉強に集中できる?

■比起单独的房间更能集中注意力?

リビング学習の大きな効用は、もうひとつ。集中力がつくということだ。

客厅学习还有一个很好的效果。就是能够集中注意力。

リビングでは当然、親はテレビを見たり、きょうだいはゲームをしたりしている。家族それぞれが好きかってなことをやっている状況の中で勉強するわけなので、いやがおうでも集中力がつくのだ。

说到客厅,当然是父母在看电视,兄弟在打游戏。大家都在干自己喜欢的事,因为是在这样的情况下学习,不管愿不愿意都要集中注意。

逆に言うと集中力をつけるには、リビング学習こそ効果があるともいえる。

反过来说想要集中注意力,只有客厅学习才有效果。

■リラックスできる空間だからこそ勉強もはかどる

■因为是放松的空间才能促进学习

リビング学習のメリットは、東大生の子どものころの体験談からも読みとれる。

客厅学习的好处,从东大生孩童时期的经验谈中也可以看出。

「リビングで勉強をすれば、わからないところがあれば母にすぐに聞けるし、それに関連したことも教えてもらえる。疲れたら愚痴も言えるので、私は部屋でするよりも、リビングでするほうが好きでした。

“在客厅学习的话,不懂的地方可以马上问妈妈,其他有关的东西也可以马上告诉我。累了也可以发牢骚,我比起在房间学习,更喜欢在客厅学习。

家では食事をするテーブルとは別に家族が勉強したり、事務作業をするテーブルがありました。母はそこで、子どものために漢字や計算の問題を手作りしたり、自身も資格試験の勉強をしたりしていました」(教養学部卒のIさん)

家里的桌子除了吃饭,也可以做作业。妈妈在那里除了自制孩子练习的汉字和算术问题外,也可以进行自己的资格考试学习。“(教养学部毕业的I君)

「リビングは、家族が集まる安全基地という感じでした。みんなが安心して好きなことをするリラックスする場なので、僕も安心して勉強できました。勉強しているときに家族に話を聞いてもらえると、こちらはストレス解消になったし、頭の整理もつきましたね」(理学系研究科のTくん)

“客厅,感觉是大家集合在一起的安全基地。大家安心做自己喜欢的事情,放松的地方,所以我也能放心的学习。学习的时候还可以问大家,这样可以消除压力,清醒头脑。”(理学系研究科的T君)

「大学受験まで家族が出入りする騒がしいリビングで勉強していましたね。いまだに自室にこもるのが好きではないようです。そばで勉強していると、こちらもどういうことをやっているのか内容がよくわかりますし、中学受験のときはよくいっしょに問題を解いたり、添削したりしましたね」(医学部卒のSくんの母親)

“高考时曾让他在大家经常出入的嘈杂的客厅学习。他似乎到现在都不喜欢缩在自己的房间学习。在旁边一起学习的话,我也能知道他在干什么,中考是经常一起解决难题,修改问题。“(医学部毕业的S君的母亲)

■慣れ親しんだ居心地の良さがポイント

■在重点是习惯的感到亲切的环境

リビング学習は、子どもがリビングテーブルに勉強道具を持ち込むケースもあれば、子どもの学習机そのものをリビングに置くケースもある。

客厅学习,有孩子自带学习用具去客厅桌上的情况,也有直接将学习桌放在客厅的情况。

どちらでもよいが、リビングをあえて勉強仕様にする必要はなく、あくまでも子どもにとって生活感のある居ごこちのいい空間にすること。ただし勉強しやすいように、テーブルは広く使えるようにし、最低限の収納環境もととのえてあげるとよいだろう。

哪种都好,客厅学习没有学习方式的模板,不过是创造对孩子来说有生活感,感到亲切的空间。但是,为了便于学习,能够最大程度使用桌子,最好整理出最低限的收纳环境。

実際、東大生にリサーチしてみると「83%がリビングで勉強していた」と主婦の友社から発行された本、『東大脳の育て方』にもある。

实际上,调查了东大生的结果“83%在客厅学习”。这在主妇的友社发行的《东大脑的教育方法》中也有。

本書は、勉強ができる子の代名詞である東京大学の現役学生、卒業生、その親たちに、子ども時代の生活習慣や親との関わりについてインタビューを重ね、その共通点を解き明かした一冊。

这本书重点调查了学习好的代名词东京大学的在读生,毕业生,以及向他们的父母问了孩童时期的学习习惯和与父母的关系,是一本解明其共同点的书。

大人気のクイズ番組、TBS「東大王」で人気の伊沢くん、水上くん、鶴崎くんの子ども時代にも触れるなど、実際のエピソードをもとに、賢い子の脳を知り尽くした東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授が解説を加えている。

这本书也讲到了高人气的解谜综艺,TBS《东大王》中的人气选手伊泽君,水上君,鹤崎君小时候的事,以真实的故事为基础,加上了洞悉聪明孩子大脑的东北大学加龄医学研究所的瀧靖之教授的解说。

本翻译为沪江日语原创,禁止转载。

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