【经典日本文学】6.白い鳥11
来源:沪江听写酷
2012-02-07 15:00
关键词:
どきつかせる
覗き込む【のぞきこむ】
少女は胸をどきつかせながら覗き込みますと、お母さんはそっと箱のふたを開けました。
中からはぷんといい香りがたって、羽衣はそっくり元のままで、きれいにたたんで入れてありました。
「まあ、そっくりしておりますのね。」と少女は目を輝かしながら見ていましたが、「でも、もしどこかいたんでいやしないかしら。」というなり、箱の中の羽衣を手に取りました。
そしてお母さんが「おや。」と止めるひまもないうちに、手ばやく羽衣を着ると、そのまますうっと上へ舞い上がりました。
「ああ、あれあれ。」と、お母さんは両手を広げて捕まえようとしました。
その間に少女の姿は、もう高く高く空の上へ上がっていって、やがて見えなくなりました。
帰って来て伊香刀美はどんなにがっかりしたでしょう。
三年前に湖のそばで少女がしたように、足ずりをしてくやしがりましたが、かわいらしい白い鳥の姿は、果てしれない大空のどこかに隠れてしまって、天と地の間には、いくえにもいくえにも、深い霞が立ち込めたまま春の日は暮れていきました。
少女很激动地窥探着,妈妈轻轻地打开了箱子。
一阵香气从中传来,羽衣和原来一样,好好地叠在里边。
“啊,吓我一跳”少女眼中闪烁着光芒,说:“但是哪里坏了不修可不行。”用手把箱子里的羽衣取了出来。
妈妈“啊”了一声,还没来得及阻止,已经穿上了羽衣,一下子飞到了空中。
“啊”妈妈连忙伸手去抓。
可是少女早就飞上了高高的天空,最后看不到了。
回来的伊香刀美很失望。
感觉少女会在三年前的湖边,走去了但是可爱的白鸟的踪影藏在了无边的天空里,天地间,伴着重重的晚霞春天过去了。