经典日本文学:2.螃蟹的买卖(下)
来源:沪江听写酷
2011-12-27 15:00
毛むくじゃら
ところが、蟹というものは、あまり大きなものではありません。
蟹と比べたら、狸はとんでもなく大きなものであります。
その上、狸というものは、体中が毛むくじゃらであります。
ですから仕事はなかなかはかどりません。
蟹は口から泡をふいて一生懸命鋏を使いました。
そして三日かかって、やっとのこと仕事は終わりました。
「じゃ、約束だから、私のお父さんの毛もかってくれたまえ。」
「お父さんというのは、どのくらい大きな方ですか。」
「あの山くらいあるかね。」
蟹はめんくらいました。
そんなに大きくては、とても自分一人では、間に合わぬと思いました。
そこで蟹は、自分の子どもたちを皆床屋にしました。
子どもばかりか、孫もひこも、生まれてくる蟹は皆床屋にしました。
それでわたくしたちが道端に見受ける、ほんに小さな蟹でさえも、ちゃんと鋏を持っています。
螃蟹並不是體型很大的動物,跟螃蟹比起來,貍貓卻是不得不得了的動物。再加上貍貓這種動物,全身上下都是濃密的毛,所以工作一直無法順利進行。螃蟹嘴裏吐著泡沫,拼命揮動著剪刀。花了三天的時間,終於把工作結束了。
「那麼,你答應過我的,也要剪我爸爸的頭髮。」
「您父親體型多大呢?」
「大概有那座山那麼大吧。」
螃蟹嚇了一大跳。心想,那麼大的話,實在不是自己一個人可以應付得來的。
因此螃蟹讓自己的小孩都成了理髮師。不只是小孩,孫子和曾孫子,所有未來將出生的螃蟹也全都成了理髮師。
因此,就連我們在路邊看到的很小很小的螃蟹,也都隨身帶著剪刀了。