初めての総選挙は、複雑な気持ちだった(高橋)

首次总选举的时候,心情很复杂(高桥)

——そんな10年間をちょっと振り返ってみたいと思うのですが。まず初めて“総選挙”をやると聞いたときはどう思いました?

——回顾这10年历程,首先想问问第一次听说要办总选举时,你是怎么想的?

高橋 確かライブの最後に“総選挙”をするって発表があったんだけど、まぁ、シャレにならないなと(笑)。今では当たり前になっていますけど、当時は普通に考えてアイドル――年頃の女の子――に順位をつけるなんて、世間的にもいろいろな意見があったと思うし、私たちメンバーは、たまったもんじゃないな(笑)っていうのはありました。でも、与えられたらやるしかないし、実際にやってみたら、ファンの皆さんの支えとかを改めて実感できる場になったので結果的には良かった。でも、その瞬間、その日までは、みんな複雑な気持ちだったと思いますよ。

高桥  的确在演唱会最后发表了要办“总选举”的消息,嘛,还以为是开玩笑呢(笑)。现在虽说已然是理所当然的事情,当时从一般角度来看待,偶像——妙龄女孩——排名次什么的,社会上也是议论纷纷,我们自己也觉得承受不住(笑)。但是,既然是被给予的工作,就只能做了。实际上做了以后,反而重新真切感受到了粉丝对我们的支持,能有这样的结果真是太好了。不过直到那一个瞬间,那一天为止,我想大家都是心情很复杂的。

板野 私も1回目の総選挙のことはあまり鮮明に覚えていないのですが、楽しいものではなかったですね(笑)。

板野  我对第一次的总选举印象也不太深刻,反正不太开心啦(笑)。

前田 でも結局、これが今に繋がることになっているので、秋元(康)さんの考えはすごいなって思う。総選挙がAKB48にとって大きなトピックになったのは間違いないですから。

前田  不过这反而成了维系到今天的纽带,秋元先生的想法真的很厉害。总选举对于AKB48来说,毫无疑问是最具话题的活动。

——確かに、アイドルグループの枠を越えて、ひとつの社会現象になりましたからね。その中で前田さんは何度も1位になり“絶対的エース”としてトップを走り続けましたが、プレッシャーはありましたか?

——的确,这已经超越了偶像团体的界限,成了一种社会现象呢。而前田多次获得第一名,作为“绝对的王牌”持续走在首位,有没有压力呢?

前田 実は私は自分がトップっていう感覚はなくて。グループみんなでどうやっていくかってことしか考えてなかったんですよ。

前田 其实我自己并没有是TOP的感觉。就一心只想着我们的团队该怎么做,该怎么前行。

そこからあの「私のことは嫌いでも、AKBは嫌いにならないでください」という名言が出てきたんですね。

所以才孕育出“就算讨厌我,也请不要讨厌AKB。”这样的名言吧。

前田 そうですね。グループ内では、ファンの人たちが年に1回、競ってくれるのが総選挙だっていう認識だったんですね。しかも回を追うごとにとても楽しいものになっていって、そういうファンとのチーム感を楽しめる場として私はすごく好きだった。だからメンバー内でも順位に対してバチバチ感とか一切、なかったですよ。少なくとも私はそう感じていました。

前田 是呢。在团内,粉丝们已经认识到每年会举行一次总选举赛的规律,而且每回都有很不同的乐趣。我个人非常喜欢那种和粉丝们一起欢庆的团队感。所以即使在成员内,完全没有对于排名的执念,至少我是这么觉得的。

——総選挙前に「負けないわよ!」みたいな、ピリピリムードはなかったと。

没有在总选举前散发出绝对不会输!那样摩拳擦掌的情绪吧。

全員 ないないない(笑)。

全体成员 没有没有没有(笑)。

高橋 総選挙はみんなに勝ちたいっていう願望よりも、自分自身と戦う場なんです。だから誰かを蹴落とそうって感覚もない。当日は何位で呼ばれるのかなとか、どうしゃべろうかなって考えるから、みんな直前は無言になるけど、それも相手に対しての圧力ではないんですよね。

高桥  大家比起要在总选举中获胜的愿望,更多是自己和自己的较量。所以并没有想要压制谁的想法。大家都在考虑当天会在哪一个名次被叫到,该怎么发言,在这之前都默不作声,这并不是要给对手压力。

——順位によってコメントも変わりますもんね。

——名次不同,发言也会改变吧。

高橋 順位も会場の雰囲気も、その瞬間にならないとわからないから、正直、言葉を考えていても、呼ばれたら頭の中は空っぽになっちゃうんですけどね。だからこそ、あそこで生の人間性が出るというか。たとえば私だったら“たかみな”ではなく素の“高橋みなみ”として、由依ちゃんなら横山由依として、要はつまり、いち個人として感情を述べている感じなんです。

高桥  名次、会场的气氛,没到那个瞬间是不会明白的,说实话,就算想好的发言语句,被叫到的时候也会脑海中一片空白。正因为如此,才会展现出真实的人性。比如是我的话,并不是作为“南哥”,而是作为“高桥南”本人,由依酱的话,也是作为横山由依本人,换言之,作为一个独立的个体,充分阐释自己的情感。

渡辺麻友 ファンの方に投票していただいたリアルな結果が毎年出るので、その時期はやっぱりナーバスになります。近づいてくると「今年もくるのかぁ」って思うし……。でも、向き合ってやっていかなきゃいけないし、それで現状がわかるというか。結果を受け取って、また新たな1歩を踏み出せるので、大切な行事だとは思っています。

渡边麻友  每年都会由粉丝投票得出结果,那个时期还是会变得很神经质。临近时,就会想着“今年也要来了啊”……。不过,这也是必须得面对的现实,是现状,是一项重要的仪式。我觉得应该接受结果,调整自我然后重新迈出新的步伐。

——1年に1回、渡される通信簿みたいな感じなのかな?

——就好像是一年发一次成绩单那样的感觉吧?

高橋 あそこで呼ばれるのはたくさんいるメンバーの中の何十人かで、じゃあ呼ばれていないメンバーはがんばっていないのか、っていったらそうではなくて。ただ、グループとしての通信簿のような要素はあると思います。あのイベント自体、いろんな方々が支えてくれて、今ではテレビ中継で徳光和夫さんが司会をやってくださるというすごく恵まれた状況じゃないですか。だから開催できることに感謝の気持ちを持って臨まないといけないと思っていました。 

高桥  被叫到的人,不过是众多成员中的少数,那没被叫到的成员就不必努力了吗?绝非如此。不过,这项选举的确有作为团体成绩单的要素。而且活动本身受到了各方支持,如今不仅能电视直播,还有幸由德光和夫担当主持,真的是无上荣光。因此,我觉得能开办这样的活动,我们就必须怀着感恩的心情去面对。

AKB48对大家来说是怎样的存在?>>