誰もが求められるコミュニケーション能力。現在、コミュニケーションという言葉は、いたるところにあふれています。「うまくコミュニケーションをとらないと」「コミュニケーション能力をアップさせたい」こんな風に思ったことがあるでしょう。

谁都希望拥有交流沟通能力。如今,“交流”这个单词是无处不在。有没有想过“不能顺利交流沟通”“希望提高交流沟通能力”?

僕も心理カウンセラーとして、コミュニケーションに関する相談を受けることは多いですし、講演などで話す機会もあります。

本人作为一名心理咨询顾问,曾经多次倾听他人讲述交流沟通相关的事情,因此演讲等谈到交流沟通这个话题的机会也很多。

そんなときに思い出すのが、劇作家である平田オリザのエピソードです。彼は劇作家であると同時に、演技指導などのノウハウを用いて、コミュニケーションについて大学で研究も行っています。

那个时候经常会想到作曲家的平田ORIZA的趣事。他作为一名剧作家,同时也运用演技指导的技巧,在大学进行交流沟通相关的研究。

曰く、コミュニケーションが成り立つには「伝わらない」という経験が必要とのこと。「伝えたい」気持ちは、「伝わらない」という状況がないと出てこないし、その「伝えたい」という気持ちから生まれるものが強い「コミュニーション」というわけです。

他曾经说过,成功沟通交流的前提是要有过“传达自己想法失败”的经验。“想传达自己的想法”这种心情大多是在“无法传达”的时候出现的。“正是从想传达自己想法”这种心情转变后产生称为较强的“交流”。

『伝わらない』状況の中であえてコミュニケーションを!

处于“无法传达自己想法”的境地之上,依然进行交流!

たとえば、小学校や中学校のクラス内のコミュニケーション。全国には、小学校1年から中学校3年まで30人で1クラス、9年間クラス替えなしという地域が結構あるそうです。

打个比方就说说小学或中学的班级内的交流。全国来说,据说有的地方是小学1年到中学3年纪是30人1个班级,9年间也不用换班。

こういう閉じた環境の中で、コミュニケーション能力を上げようと、毎朝クラスの前でスピーチ練習をしても、効果はあまりありません。なぜなら、そうした環境の中では、お互いのことを十分過ぎるくらいに知っているからです。

在这种封闭的环境中,就算想要提高自己的交流能力,每天在全班面前进行演讲联系也是没有效果的。如果说到为什么的话,那就是因为在这样的环境中,大家相互之间太过于熟悉了解。

知っているメンバー相手だと「伝わらない」という悔しい思いをすることがないので、「伝えたい」というモチベーションが湧き出てこない。「伝えたい」という気持ちがない状況では、コミュニケーション力はアップしないのです。

如果是认识的交流对象,就不会有“传达不了自己想法”这种后悔的想法,也就不会产生“想要传达自己想法”这样的原动力。没有“想要传达自己想法”这种心情,就没办法提高自己的交流沟通能力。

このことは、大人となった私たちにも当てはまります。同じメンバーで仕事をしていたり、ずっと同じ仲間としか遊んでいたり、ということはないでしょうか?

这样的事情对于就算是大人的我也是一样的。大家有没有经历过,一直和熟悉的团队成员一起共事,或者总是和相同的伙伴一起玩耍?

もちろん気心知れた面々で仕事を進めたり、プライベートを共にしたりということも悪いことではないのですが、いつもそういう環境だと、「伝わらない」という経験をすることがありません。

当然,在熟知彼此性格的基础上推进工作,个人生活也是在一起,这也许都不是坏事吧?但是,如果总是那样的环境的话,有没有经历过“无法传达自己想法”?

そんな状況で、例えば「新しい取引先と仕事を始める」なんてことに直面すると、とっても戸惑うことになります。初対面の人相手に、普段は意識していないコミュニケーション能力をいきなり発揮しようと思ってもなかなか上手くいかないからです。

在那样情况的时候,比方说面对“与新客户开始共事”的时候,就会变得束手无策。面对初次见面的对方,想要发挥一下平时没有留意过的交流能力,就会变得极为困难。

ですから、普段から意識的に「伝わらない」環境に身を置くことがとても大切。「伝わらない」経験をして、「伝えたい」という気持ちが心に湧いてくれば、自然とあれやこれやと工夫をしてコミュニケーションを試みることになるからです。

所以说,平时有意识地将自己置身于“无法传达自己想法”的环境是非常重要的事情。经历“无法传达自己的想法”这个经验,内心就会涌现“希望沟通交流”这个想法,自然而然地就会花功夫锻炼出沟通交流能力。

・部署や会社を越えた交流会や飲み会があれば意識的に参加してみる

・有意识地参加不同部门、不同公司举办的交流会和聚餐

・自分の知り合いが少ないイベントでも誘われたらとりあえず行ってみる

・如果受到邀请参加熟人较少的活动,首先尝试去看看

というように、身近なところにもチャンスは案外あります。まずは自分のできる範囲から、無理をせずに「伝わらない」を経験してみる。そこから、うまくコミュニケーション能力を上げていきましょう!

这样看来的话,身边的机会确实出乎意料地多。首先是自己利索能力的范围开始,不要勉强自己经历“无法传达自己想法”这样事情。由此开始,顺利提升交流沟通能力!

※参考文献:平田オリザ『わかりあえないことから―コミュニケーション能力とは何か』(講談社現代新書、2012)

※参考文献:平田oriza《从无法相互理解的事情开始看所谓的交流能力是什么》(讲谈社现代新书2012)

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