关键字:跳梁  甲斐犬 畜犬
髪をあまりに長く伸ばしていると、あるいはウロンの者として吠えられるかもしれないから、あれほどいやだった床屋へも精出してゆくことにした。ステッキなど持って歩くと、犬のほうで威嚇の武器と勘ちがいして、反抗心を起すようなことがあってはならぬから、ステッキは永遠に廃棄することにした。犬の心理を計りかねて、ただ行き当りばったり、むやみやたらに御機嫌とっているうちに、ここに意外の現象が現われた。私は、犬に好かれてしまったのである。尾を振って、ぞろぞろ後についてくる。私は、じだんだ踏んだ。じつに皮肉である。かねがね私の、こころよからず思い、また最近にいたっては憎悪の極点にまで達している、その当の畜犬に好かれるくらいならば、いっそ私は駱駝に慕われたいほどである。 どんな悪女にでも、好かれて気持の悪いはずはない、というのはそれは浅薄の想定である。
头发留得太长,或许被当做形迹可疑之徒而狂吠起来,因而只好打起精神到那样讨厌的理发馆去理发。若是拿着手杖之类走路,在狗那方面误认为是威吓的武器而引起反抗心来可不得了,因此,手杖也永远废弃不用了。在狗的心理难以猜测只好车到山前必有路胡乱地进行逢迎讨好的过程中却出现了意外的现象:我被狗喜欢上了。摇着尾巴一连串地在后面跟来。我急得直跺脚。真是讽刺。我对狗向来不睦,到了最近已经达到了僧恶的极点。与其被这些家犬所喜爱,索性倒不如为骆驼所爱慕要好些。被多么丑的女人喜爱,也不会感觉不愉快的说法,那是肤浅的设想。