ここはゴルフ場の18番グリーン、大事なパットが残っており、距離もかなりある。あわてずゆっくりとと自分に言い聞かせながらパットする。いい感じでボールはホールに向かって……そして見事カップイン。思わずガッツポーズ、「やったー」と叫ぼうとしたそのとき、同伴者のカナディアンから「Yes!」と掛け声がかかった。

我在高尔夫球场18号场地,还剩重要的轻击球,距离也还相当远。我边自言自语说别慌要沉着,边挥杆。球感觉不错地飞向洞口……然后漂亮的进球。我不由挥臂高呼胜利,正准备喊“成功了”的时候,同行的加拿大人喊了声“Yes!”。

「Yes」…、これを反射的に日本語に訳してしまった。
「はい」である。ロングパットが入った瞬間「はい」である。日本語的にはなんとなくしまりのない掛け声と感じ思わず苦笑してしまったのだが……。

“Yes”……我条件反射的转换成日语。
就是“はい”。长击球进球瞬间说“はい”。这在日语上总让人觉得不严谨,我不由得苦笑……

「日本語を教えるとき最初に何を教えればいいですか」とよく聞かれる。やはり一般的には「あいさつ」から入るのが無難であろう。しかしここにちょっとした 落とし穴が待っている。いろいろなあいさつ言葉を英語で何といいますかとよく学習者から質問される。日本語教師に成りたてのころは一生懸命英語でどう言うのか頭を悩ましたものだが……。

经常有人问“教日语一开始教什么好呢?”通常来说还是从“寒暄语”入门比较无可厚非吧。可这里却有一个小小的陷阱等着你。学生常问这样那样的寒暄语英语里怎么说。刚当日语老师的时候我拼命烦恼于这些在英语里要怎么说……

言葉は文化と強く結びついており、特に「あいさつ」は文化の結晶といっても過言ではない。その文化の結晶を教える教師としては異なる文化を持つ国の言葉に訳すことなどとても恐ろしい。同じ文化がある「ありがとう」などは構わないが、「行ってきます」や「お帰りなさい」など英語に直訳したらおかしなものになってしまう。冒頭の「Yes」も「やったね」ぐらいに訳さなければ……言葉が持つ文化を強く意識しなければならないとつくづく感じるのである。

语言与文化紧密相连,尤其是“寒暄语”说是文化的结晶都不为过。作为教授文化结晶的教师,要译为异文化国家的语言可相当恐怖。像是有着同样文化的“谢谢”还好,可是“行ってきます”或“お帰りなさい”等直译成英语就会让人摸不着北了。文章开头的“Yes”如果不译成“やったね”也会很怪……我越发深刻体会到必须理解蕴含在语言中的文化。

ゴルフの話に戻るが、日本では短いパットが残った場合「OKです」という。もちろんカナダのプレーヤーも分 かるのだが、こちらでは「give me」という。ここで早速言葉の教師としてこんな質問をした。元来この言葉は相手が言ってくれるものであるから「give me」は文法的に間違いで、「give you」が正しいのでは・・・である。しかしその答えは、文法なんか気にせず、いわゆるゴルフ用語の掛け声として「giveme」という言葉を使う の…である。確かに言葉の持つ響きから使っているのであろう。またピンに一番近くに寄ることを我々は「ニア・ピン」というがこれは正に和製英語である。こちらでは「closest-to-the pin」という。しかしこれでは長すぎるので、略すと「CP」となるはずだが、これがなんと「KP」というのである。なぜ・・・、あまり追求などせずこれも言葉が持つ文化と言ってもいいのであろう。

回到高尔夫上,在日本如果还剩短击球会说“OK”,加拿大人当然也能听懂,不过这边是说 “give me”。这里我作为语言教师马上问道,“give me”这个词原本是对方说给我听,所以这里就语法来说错了,“give you”才对吧……不过对方回答,别纠结语法,“giveme”只需当成一种高尔夫用语的招呼声就行……确实,这里是根据单词发音来用的吧。此外,在最靠近小旗杆时我们说“near pin”,这是不折不扣的和式英语。加拿大这边说“closest-to-the pin”。但是这个太长了,缩写本来应该是“CP”,但是不知为什么说成了“KP”,为毛啊……这些也别太追根究底,权当是语言蕴含的文化即可。

和製英語といえばこんな笑い話がある。アメリカを旅行している日本人がコーヒーショップいわゆる喫茶店に入って「モーニング・サービス」を注文したとこ ろ、教会に行ってくれと言われたとか・・・。「シュークリーム」を注文したら靴屋に行けと言われるかも・・・。私自身もこんな経験がある。こちらに移住して間もなくマジックテープを買いに行った。この言葉てっきり英語だと思い込んでいたのであるが、店員さんに何回「マジック・テープ」と言っても全然通じな い。発音が悪いんだと落ち込んでしまったのだが・・・通じないわけである。こちらでは「velcro」とのこと。でも「マジック・テープ」のほうがはるか にぴったりする。外国語でさえ素敵な言葉に変えてしまう日本語(カタカナ語)の柔軟性に驚いてしまう。

说到和式英语还有一个笑话。一个日本人到美国旅行,进到一间咖啡馆,点了“morning service(廉价早点,英语意思是早礼拜)”,结果对方让他去教堂……点“泡芙(英语shoe cream的意思是鞋油)”又让去鞋店……我自己也有类似的经历。刚移居加拿大不久,我去买子母扣(Magic Tape)。当时还以为这个词肯定是英语来的,可跟店员说了半天“Magic Tape”别人都不知道是什么。当时我还郁闷,以为我发音不准……当然沟通不了啊,这边是说成“velcro”的。但是“Magic Tape”更加贴切呢。日语(片假名单词)能把外语都变得优雅的灵活性,让人惊讶呢。

小编补充:和式英文的正式名称是“和制英语”,是日本人利用英语单词创造出来的词语,这些“被创造”词语在英语中根本不存在,很大程度上是日本人的“意译”。有的“和式英文”是生硬地把两个英语单词按照日本语的意义组合而成;有的则是通过不规范的“缩写”衍生出来。前者我们还比较容易理解,甚至一看就明;后者则一般只有日本人或者懂得日本语的人才能看得明。

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