○日本人想象中的羊并非一群一群的
 
ユーラシア大陸系の人間が羊を数えて眠くなるのは、羊をイメージするのが、バカバカしいほど造作もないことだからである。あのおとなしくて退屈で、ごちゃっと群れをなしている動物だということは、誰でも知っている。
 
欧亚大陆的人数羊会犯困是由于想象羊简直是傻得可笑的事情。谁都知道这种温顺、无聊、乱糟糟的一群动物。
 
ところが、日本人は羊をよく知らないから、まず、ごちゃっとかたまった群れではなく、単体でイメージする。クローズアップである。馴染みのない動物をクローズアップするという作業は、それだけで結構想像力を刺激する。そこへもってきて、律儀に1匹ずつ数えるものだから、ますます目が冴える。 
 

然而,由于日本人不清楚羊群,所以首先浮现的并非乱糟糟的一群羊,而是单独一只羊,就是所谓特写。光是要想象不熟悉的动物特写,就会在很大程度上激发想象力。而且又是老老实实一只一只去数,这样就更加清醒了。

 
大体において、ユーラシア大陸の人間は、羊を数えろといっても、まともには数えないのである。だって、同じようなのが、ごちゃっと群れているのだもの。だから、英語でも“sheep”は単複同形で、最後に“s”の一文字を付けるのさえ面倒なのである。
 
总体而言,欧亚大陆的人即使数羊也不会数得多认真,因为羊都是一样的,一群羊乱糟糟的在一起。因此英语的“sheep”是单复同形,都懒得在最后加上“s”这个字母。
 
要するに、数えるのもアホらしい。あんまりアホらしいから、眠くもなるのである。残念なことに、日本人のメンタリティではこのプロセスが自然に辿れないのである。
 
总之,数起来也挺白痴的。由于太过白痴,所以就犯困了。可遗憾的是,日本人并不会自然地经过这个心理过程。