◆れんこんとエビの重ね蒸し

歯応え(はごたえ)
物をかむとき、かたくて歯に抵抗を感ずること(広辞苑から)

咀嚼食物时,因坚硬而让牙齿感到一种抵抗的感觉。(即有嚼劲)(摘自广辞苑)

れんこんとシシャモは似ていると、道産子の自分は思う。その事情を拙著「どさんこソウルフード 君は甘納豆赤飯を愛せるか!」でこう書いた。

身为北海道人的我一直认为藕和柳叶鱼是非常相似的。我曾在劣作《北海道心灵食物——你喜欢吃甜纳豆红米饭吗!》一书中如此写道:

〈「蓮根は穴のところが旨(うま)い」とは希代の文筆家、内田百けん(「けん」は門がまえに月)の名文句だと思うが、それなら僕も「シシャモは串の通った頭の穴が旨い」と言わせていただきたい。こんがり熱々のシシャモに頭からかぶりついた時の、空気をたっぷり含んだあのサックリ感!〉

“据说当代著名作家内田百閒有句名言:‘莲藕最美味的部分就是那些小孔。’。如果真是如此,那么我想说:‘柳叶鱼最美味的部分就是竹签穿过鱼头留下的那个小孔。’”。从头部开始一口咬住热腾腾却又烤得恰到好处的柳叶鱼时,你能体会到包含了满满空气的直接感。

そう。特に子持ちのメスだと、みっしり卵の詰まったおなかのコクに対し、カラカラに焼かれた頭には、一切の虚飾を捨てた洒脱(しゃだつ)の趣すら感じる。その枯淡かつ軽妙なおいしさを引き立てるのが、シシャモを串に通して干すため口に開けた穴であり、そのことはれんこんの穴にも言える。

是的。特别是有很多鱼子的雌鱼,与腹部那塞满密密鱼卵的浓郁味道相比,烤得干巴巴的鱼头,没有任何虚伪的修饰,让人感到一种洒脱。而凸显这种淡泊且潇洒口感的,正是那为了晾干而将柳叶鱼串起,撑开其嘴巴的小孔。它就好比莲藕的那些小孔。

確かに「歯切れ」は〈1〉よりも〈2〉の意味で使われることが多い。が、原義はタクアンなどをかじる時のサクサク、ポリポリ感であることを忘れてはなるまい。

的确「歯切れ」一词第二条释义使用的频率比第一条多,但是,我们也不能忘记其原意:即咀嚼腌萝卜时咔嚓咔嚓、清脆爽口的感觉。

で、今回の料理、肉厚に切ったれんこんにこんもりとエビのすり身が。さては辛子れんこん同様、穴がすり身でふさがっているかと思いきや、ちゃんと穴の空気感は残っていた。

那么,今天介绍的料理,就是切成厚片的莲藕涂上满满虾糜做成的料理。就像芥末莲藕那样,以为小孔被虾糜完全盖住了,却仍然很好的保留了透气的缝隙。

うん、このすき間があればこそ、れんこんのキッパリした歯応えと、すり身のホコホコした食感の妙が、より生きるんだなあ。(宇佐美伸)

嗯,正是因为有这个小缝隙,莲藕清脆的嚼劲和虾糜滑润的口感才更显美妙、鲜活。(宇佐美伸)

◆れんこんとエビの重ね蒸し

◆虾糜蒸莲藕

■材料4人分
れんこん200グラム/酢少々/無頭エビ300グラム/卵白大さじ1.5/片栗粉小さじ1.5/塩小さじ半分/別に片栗粉少々

■4人份材料
藕200克/醋少许/去头虾300克/蛋白1.5大匙/淀粉1.5茶匙/盐半茶匙/另备少许淀粉

■作り方
《1》れんこんは皮をむき、5ミリの厚さに切って、酢を加えた水(水5カップに酢大さじ1の割合)にさらす。
《2》〈1〉のれんこんを鍋に入れ、新たに作った別の酢水で固ゆで(やっと竹串が刺さる程度)する。真水ですすぎ、ザルに取る。
《3》エビの背ワタをとり、からをむく。卵白、片栗粉、塩を加えてすり鉢でするか、フードプロセッサーにかけてすり身にする。
《4》〈2〉のれんこん一枚ずつに別の片栗粉を薄くまぶし、その面にエビのすり身をこんもり塗りつける。
《5》蒸し器で強めに5~6分蒸す。
《6》そのままでもいいが、ポン酢などを付けてもおいしい。 ◎れんこんは色が変わりやすいので、切ったらすぐ酢水につける。(江上料理学院指導)

■制作方法
《1》将藕去皮后切成5毫米厚的藕片,浸入兑水的醋中(约5杯水中加1大匙醋)
《2》将〈1〉中的藕放入锅中,加入新勾兑的醋水慢慢煮(煮到竹签可以插入即可)。然后放入清水中洗涮,用笸箩沥干。
《3》将虾剥壳,并去除背部的虾线。加入蛋白、淀粉、盐后在捣蒜臼或食品处理机中磨成虾糜。
《4》在〈2〉中的藕片上一片片裹上薄薄的一层淀粉,然后将虾糜涂塞在藕片上。
《5》在蒸锅中用大火蒸5-6分钟。
《6》蒸好后即可食用,蘸上酱料等也很美味。 ◎由于藕很容易变色,切好后马上浸入醋水中。(江上料理学院指导)

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