【日本民间故事】鬼留下的铁棒
作者:小尾巴译
来源:福娘故事集
2011-02-20 06:00
むかしむかし、あるところに、とても貧乏な夫婦がいました。
很久很久以前,在一个地方住着非常贫困的夫妻。
夫婦は毎日毎日、一生懸命働くのですが、どう頑張っても貧乏のままです。
这对夫妇每天都很拼命地工作,但是不管怎么努力都还是那么贫困。
ある節分の日の事、節分の豆まきをしようと思った夫婦は、「どうせ福を呼んでも、わしらには福は来ないのだから、今年はいっその事、鬼を招いてみようではないか」
这是发生在一个节分的故事,这对夫妇打算撒节分豆「反正就算求福,也不会有福降临我们,今年干脆不如试着招鬼好了」
「そうですね。来ない福を呼んでも、仕方ありませんからね」と、話し合って、こんな豆まきをしました。
「是啊。反正福不会来,再喊也没用啊」两人这样商量好后,就这样开始撒豆了。
♪鬼は~内、福は~外♪鬼は~内、福は~外
♪鬼往~里、福往~外♪鬼往~里、福往~外
さて、その夜の事です。ドンドン!ドンドン!誰かが家の戸を叩くので夫婦が戸を開けてみると、何と家の外には赤鬼と青鬼が立っていたのです。
然后,那是发生在那天晚上的事。咚咚!咚咚!不知道谁在敲家里的门,所以夫妇打开门,看到家门口居然站着红鬼和蓝鬼。
鬼たちは、ニッコリ笑って言いました。「どうも、こんばんは。『鬼は~内』と、わしらを呼んでくれたのは、お前さんたちか?」
鬼们笑眯眯地说道「晚上好。喊着『鬼往~里』的,把我们喊来的是你们吗?」
夫婦はびっくりして腰を抜かしそうになりましたが、ニコニコ笑っている鬼たちを見て気持ちを落ち着かせると、「はい。確かに『鬼は~内』と豆まきをしました」と、答えました。
夫妇吃惊极了,吓得腿都软了,但是看到笑眯眯的鬼心情平静不少,回答道「是的。我们确实撒豆喊『鬼往~里』了」
「そうかそうか。知っての通り今日は節分で、わしらはどこへ行っても豆を投げつけられて大変だった。ところがうれしい事に、お前さんたちは『鬼は~内』と呼んでくれた。それで、ここへ逃げて来たんだ。他にも仲間がいるのだが、入ってもいいか?」
「这样啊这样啊。众所周知,今天是节分,我们去哪里都被豆豆扔,比较惨。但是高兴的是你们喊了『鬼往~里』。所以我们逃到这里来了。我们还有很多同伴,可以进来吗?」
「はっ、はい。どうぞどうぞ。大したおかまいも出来ませんが」夫婦は鬼たちを家に入れると、とっておきのお酒や料理で鬼たちをもてなしました。
「可以,可以。请进请进。虽然也没法盛情款待」夫妇让鬼们进了家门,然后拿出很多酒和料理款待鬼们。
さて、そのうちに朝が来て、隣の家の一番鳥が、コケコッコー!と、鳴きました。
第二天到了,隔壁家响起了鸡的啼鸣声。
それを聞いた鬼たちは、びっくりした顔で登ってきた太陽を見ると、「いかん!もうこんな時間になってしもうた。では、世話になりました」と、慌てて帰って行きましたが、あんまり慌てていた為か、大事な鬼の金棒を忘れて行ったのです。
听到鸡鸣的鬼们吓了一跳,看到上升的太阳,说道「不行啦!居然已经是这个时辰了。那么,多谢款待了」然后就慌慌张张地回去了。不知道是不是太慌张了,居然忘了拿重要的鬼棒。
「あれ。あの鬼たち、金棒を忘れて行きおった」
「哎呀,那些鬼忘记拿铁杖回去了」
「あら、本当に。でもまあ、そのうち取りに来るでしょう」
「哎呀,真的耶。不过没关系,什么时候会回来取的吧」
夫婦は鬼がいつ金棒を取りに来てもいいようにと、金棒を大切にしまっていましたが、いつまでたっても鬼たちは金棒を取りに来ませんでした。
夫妇做好鬼随时来取铁杖的准备,把铁棒好好地保存着。但是不知过了多久,鬼都没有来取铁棒。
さて、その話が評判になって、夫婦の家にはあちらこちらから鬼の金棒を見に来る人たちがやって来ました。
不过这事倒是引起了轰动,从各地过来夫妇家看鬼的铁棒的人络绎不绝。
そこで夫婦は、やって来る人々にお茶や団子を売ったので、やがて村一番のお金持ちになったのです。
于是,夫妇就卖茶和丸子给来的人们,就这样成了村里最富裕的人了。
もしかすると鬼たちは、わざと金棒を置いて行ったのかもしれませんね。
或许,鬼们是故意把铁棒留下的呢。
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