きん魚づくし ぼんぼん

いまから150年以上前、江戸時代末期に活躍した歌川国芳という絵師がいました。国芳は類まれなるデザイン力とユニークな発想の持ち主で、美人画や妖怪画など幅広いジャンルの作品を数多く生み出しました。そんな彼が最も好きだったのが猫。猫が死んだ時は寺に葬り仏壇まで作ったそうです。そんな歌川国芳が描いた、ユーモアと愛に溢れた猫浮世絵の数々をご紹介します!

距今约150年的江户末期,有一位活跃的画师名叫歌川国芳。他拥有出类拔萃的设计能力和创意,曾创作过以美人、妖怪等为题的各类作品。而如此名家最喜欢的便是猫。据说他曾在猫死后把它葬在寺庙里,还为它建起了佛堂。下面将为大家介绍一下由歌川国芳创作的、充满幽默与爱的猫咪浮世绘!

 

鼠よけの猫

◆鼠よけの猫(1841年)

まずはストレートに猫だけの作品。これは、米などを食べてしまうネズミを家から追い出すお守り絵。いまにも動き出しそうなリアルな猫はさすが国芳。

首先是一幅简单的猫的画像。这幅画的作用是驱赶偷吃家米的老鼠,可以说是护身符般的存在。栩栩如生的猫咪让人感叹不愧是国芳。

ヲゝいたい

◆「山海愛度図会」ヲゝいたい(1841年)

『山海愛度図会』は、全国の名産品を浮世絵で紹介する全62枚のシリーズもの。タイトルはすべて「~たい」で統一されています。この絵は、猫に飛びつかれた女性が「おお痛い!」と叫んでいるところ。猫の爪がちゃんと飛び出しているところが芸が細かい!国芳はこうした美人画にもちゃっかり猫を登場されることがよくありました。

《山海愛度図会》是一组介绍全国特产的浮世绘,共62张。标题全以“~TAI”统一。而这幅画描绘的正是猫咪扑到女人身上、令女人大喊“啊啊好痛(ITAI)!”时的场景。图中还画有猫咪的指甲,可看出大师画得是有多么细致!国芳类似这样有猫登场的美人画还有不少。

流行 猫じゃらし

◆流行 猫じゃらし(1841年)

これは、江戸時代にあったお菓子の袋に摺られた絵だそう。驚くことにこれには畳をかたどった台紙と、5枚の猫型がおまけとしてついていたらしい。おまけ付きお菓子は江戸時代にすでにあったんですね~。三味線を弾く芸者猫の着物の柄はよく見ると魚の骨にイカ、楽しげに踊る猫の着物の柄は鈴と猫の好物がいっぱい。

这是江户时代印在零食包装袋上的图。令人惊讶的是,在这包装里还附赠有榻榻米形的底纸和5张猫形纸片。原来带附赠品的零食在江户时代就有啊~仔细一看,弹着三味线的猫咪身穿着鱼骨和墨鱼花纹的和服,跳得正欢的猫咪穿的则是铃铛花纹的,全都是些猫咪的好物。

流行 猫の曲鞠

◆流行 猫の曲鞠(1841年)

鞠を使った曲芸で人気を集めた菊川国丸の芸を猫に置きかえて描いたもの。芸達者な猫たちがかわいいなぁ。

这是以因球类杂技出色而人气一时的菊川国丸为原型的一幅画。耍杂技的猫咪们真可爱。

猫の妙術

◆猫の妙術(1853年)

擬人化ではないですが妙に人間ぽい猫。見事に大ネズミをしとめた猫先生、武芸者に武の極意を説いています。猫先生、貫禄のほほえみです。

虽然不是拟人化,但这猫咪却是迷之人模人样。成功捕获大老鼠的猫老师,正向武艺人讲授武术的真髓。猫老师,笑容真有威严。

たとゑ尽の内

◆たとゑ尽の内(1852年)

これは、猫に関係する慣用句を絵にした3枚続きもの。実は一部が海外に流出していたため長らく3枚そろうことがなかった作品です。それが、2011年12月17日(土)~2012年2月12日(日)に「森アーツセンターギャラリー」で開催された「没後150年 歌川国芳展」で初めて3枚そろった状態で公開されました!さてさてどんな慣用句が描かれているかというと、たとえば右上は「猫にかつおぶし」「猫をかぶる」「猫に小判」「猫の尻へ才槌(寸法が合わず不釣合いなこと)」など。猫をかぶっている猫ちゃんのすました後姿がたまりません。

这是以与猫有关的惯用语为主题的三幅拼图。由于其中一幅流出海外,三幅拼图曾有很长一段时间无法凑齐。但在2011年12月17日(周六)至2012年2月12日(周日)于森美术馆举办的《逝世150周年 歌川国芳展》中,这三幅画首次凑齐并亮相在众人面前!至于描绘的惯用语,例如右上方依次是“猫にかつおぶし(虎口送食)”、“猫をかぶる(装老实)”、“猫に小判(对牛弹琴)”、“猫の尻へ才槌(不匹配)”。装老实的猫咪那一副淡定的背影真让人欲罢不能。

其のまま地口 猫飼好五十三疋

◆其のまま地口 猫飼好五十三疋(1848年)

日本橋から京までの東海道五十三次を猫だじゃれでやってみた、という脱力企画。まぁよく考えたものだと感心してしまいます。ピンクを背景にした53パターンの猫たちはどれもこれも本当にかわいい! 国芳のユーモアが炸裂してます。

把从日本桥至京都的东海道五十三次以猫咪冷笑话的形式重现。能想出这么一个不正经的企划,真让人佩服不已。粉色背景下的53只猫咪真是太可爱了!国芳式幽默炸裂!

歌川国芳 自画像

最後に、歌川国芳の自画像を紹介します。

最后,给大家介绍一幅歌川国芳的自画像。

妖怪画を好んで描いた国芳らしく、お気に入りのどてらは地獄絵。そんなまがまがしいものを着ながら、工房で何匹ものかわいい猫に囲まれていました。地獄と猫を同居させるダイナミックさが、唯一無二の作風を生み出すもとになったのかもしれません。

爱画妖怪的国芳最中意的丹前自然是地狱图模样的。他穿着这诡异的丹前、在工作室中被好几只可爱的猫咪所包围。地狱与猫咪的融合,可以说是十分地独一无二了!

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