「ぼくはウナギだ。」「こんにゃくは太らない。」…この奇妙な日本語が、日本人の間では通じ、外国人には理解されない。

“我是鳗鱼。(实际意思为:我要鳗鱼)”“蒟蒻是不会长胖的。(实际意思为:蒟蒻不会胖”......这种奇妙的日语表达方式只有日本人之间能懂,外国人是无法理解的。

『うなぎ文』とは「ぼくはウナギだ。」

“鳗鱼句”也就是“ぼくはウナギだ。”

この一文だけでは、何を言っているんだコイツは?となりますが、前後の文脈を辿ればこれがちゃんと日本語として通用するのです。

就单看这一个句子,肯定会觉得这人在说什么啊?但是联系上下文看的话作为日语是通用的。

日本語などに見られる特徴的な表現方法で、例えば、食堂で料理を注文するのに、「ぼくはうなぎにする」の代わりに「ぼくはうなぎだ」ということがある。同様に「私はジュース」「俺ビール」などもある。このような「ぼくはうなぎだ」に代表される、〜は〜だ、という形の表現をうなぎ文という。

日语独特的表达方式是,比如,在食堂里点菜,我们会说“ぼくはうなぎだ”代替“ぼくはうなぎにする”(我点鳗鱼)。同样的也也有“私はジュース”(我要果汁)、“俺ビール”(我要啤酒)这样的说法。像这种以“ぼくはうなぎだ”为代表的“〜は〜だ”形式的表达方式称之为鳗鱼句。

「オレはカツ丼、お前は?」

「俺、ウナギ」

“我要日式炸猪排盖浇饭,你呢?”

“我要鳗鱼。”

これが成立するのは日本語ばかりではない。しかし日本語はウナギ文生成の制約がゆるく、面白いウナギ文が量産される言語の一つではある。ヨーロッパの言語には見られない文なので、かつては日本語の非論理性象徴だと言われたこともあった。

虽然这不仅仅是只有日语才成立的句子,但是日语中鳗鱼句适用条件很广泛,日语被认为是量产鳗鱼句的一种语言。这在欧洲的语言中是没有的,所以曾经把上述特征称为日语的非逻辑特征。

この「うなぎ文」から分かることは、日本語で「AはBだ」という場合、英語の「A is B」(A=B)という意味をさすわけでは必ずしもなく、何らかの「関係の結びつき」を表すことがあるのだ、ということ。

从“鳗鱼句”中得知,日语中,“AはBだ”的情况下,并一定指的就是英语中“A is B”(A=B)这个意思,也有可能表示和其他事物的“相关性”。

これは日本語独特の言い方であって、もし英語で、"I am an eel."と言ってしまうと、「お前、誰だよ!」と突っ込まれてしまうので、注意しましょう。

这是日语独特的用法,如果在英语中说“I am an eel.”你就会被吐槽“你是谁啊!”所以一定要注意。

『こんにゃく文』とは「こんにゃくは太らない」

“蒟蒻句”是“こんにゃくは太らない”

えっ…蒟蒻は生き物じゃないんだから太るも痩せるもないじゃん…普通はそう思ってしまいますよね。

诶……蒟蒻又不是生物,还能有胖瘦?一般都会这么想吧。

コンニャク文とは「コンニャクは太らない(コンニャクを食べても太らない、という意味)。」の様な文。もちろん、コンニャクが太っていく訳ではない。「コンニャクはいくら食べても、食べた人は太らない」という意味だ。

蒟蒻句具体是“コンニャクは太らない(吃蒟蒻不会长胖)”这样的句型。当然这不是指蒟蒻变胖。而是说“不管吃多少蒟蒻,吃的人不会变胖”。

「コンニャクの話ですよー」と主題を示し、食べ物と太る関係を述べている共通認識があるから、そこは省略し、「太らない」と述部を述べているだけなのだ。

这是提示了“我说的是蒟蒻”这个主题,并在食物和胖的关系上达成共识之后,句子进行了省略,内容上只陈述了“不长胖”这一部分。

日本人が英語を苦手とする理由

日本人不擅长英语的理由

題述関係を理解しないで、うなぎ文やこんにゃく文を英語のように主語を要求する言語に翻訳しようとすると、"I am an eel."や"Konjac doesn't get fat."のような全く意味の異なる文を作ってしまいます。

没有理解句子关系,在要求把鳗鱼句或蒟蒻句这种提示主语的句子翻译成英文的时候,就会错翻成“I am an eel.”和“Konjac doesn't get fat.”。

いわゆる「うなぎ文」のような文を生み出す構造は、日本語にも英語にも備わっている。ただし、その構造に基づいて現実に文が生み出され、使用される点になると、英語ではその範囲においても、頻度においても日本語より強く制約される。

所谓的“鳗鱼句”,这种句子的结构无论在日语还是英语中都是存在的。但是,基于这个句子结构在现实生活中运用时,英语中使用范围、频度比日语中使用的限制要多。

日本語の曖昧さのひとつとして、「主語を省略するので具体的に誰の行為なのかはっきりしない」という特徴が、たびたび取り上げられる。英語は主語が必要だが、日本語は主語は必要でないことが多く、言わんとする主題が重要である日本語は「主題優勢言語」と呼ばれ、主語を重視しません。対して英語は「主語優勢言語」と分類されており、そもそも構造上の性質が全く異なるものなのです。

每次说到日语暧昧的表达方式,就会提到它其中的一个特点——“省略主语,具体是谁的行为含糊不清”。英语中主语是需要的,而日语中主语不要的居多,重要的是想说的主题。因此,日语被称为“主题优先语言”,不重视主语。相对的,英语被归类到“主语优先语言”。所以原本语言的构造上两者性质是完全不一样的。

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