深い学識と透徹した史観で歴史小説に新境地を開いた作家の陳舜臣（ちん・しゅんしん）さんが２１日、亡くなった。９０歳だった。告別式は近親者で行う。後日、お別れの会を開く。喪主は長男、立人（りいれん）氏。

学识广博，以其透彻的历史观打开历史小说新天地的作家陈舜臣先生于21日去世。享年90岁。告别式由其亲人主持。翌日将举行送别会，主持人是其长男立人。

神戸の台湾人貿易商の家庭に生まれた。１９６１年に推理小説「枯草の根」で江戸川乱歩賞を受けデビューした。アジアの歴史へと関心の幅を広げ、歴史大作「阿片戦争」を発表。６９年「青玉獅子香炉せいぎょくししこうろ」で直木賞、７６年「敦煌の旅」で大佛次郎賞、８９年「茶事遍路」で読売文学賞、９２年「諸葛孔明」で吉川英治文学賞を受賞。直木賞選考委員も務めた。通史「中国の歴史」や歴史小説「太平天国」などで諸民族と文化が入り交じる壮大な世界を描き出した。９０年、日本国籍を取得した。

陈先生出生于神户，一个台湾生意人家庭。1961年凭推理小说《枯草的根》获得江户川乱步奖并出道。此后，陈先生又大大拓宽了一直以来对亚洲历史的关心度，发表历史性大作《鸦片战争》。1969年《青玉狮子香炉》获得直木奖，1976年《敦煌的旅途》获得大佛次郎奖，1989年《茶事遍路》获得读卖文学奖，1992年《诸葛孔明》获得吉川英治文学奖。并担任了直木奖评委会成员。陈先生的通史《中国的历史》以及历史小说《太平天国》等小说，陈先生描写手法辉煌庞大，交织诸民族和文化。1990年取得了日本国籍。

９４年に脳内出血で倒れ、５か月間入院。退院４日後に阪神大震災に遭ったが、ライフワークの一つ「チンギス・ハーンの一族」を完成させた。２００８年に２度目の脳内出血に襲われ、リハビリを続けていた。読売新聞には、１９８２年から空海を描く「曼陀羅まんだらの人」、２００２年から歴史小説「青山一髪（後に「孫文」と改題）」などを連載した。

94年陈先生曾因为脑出血而倒下，住院5个月。出院4天后又遭遇阪神大地震，尽管如此他仍然完成了毕生之作《成吉思汗的一族》。2008年第二次脑初血，此后一直复健中。陈先生自1982年起就在读卖新闻上连载描写空海大师的小说《曼陀罗的人》，2002年起连载历史小说《青山一发（后改名为<孙文>》等。

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