Q 日本人男性が早死にする要因は、どっち?

(A)健康診断が嫌いだから (B)健康診断が好きだから

Q 日本男性早死的原因是?

(A)不喜欢做体检 (B)喜欢做体检

世界一の長寿国といわれる日本だが、その平均寿命は男女で異なり、女性は86.61歳、男性は80.21歳(14年厚生労働省発表)と、6歳の差がある。これにはさまざまな要因があるが、女性と比較して、職場勤めをしている男性は健康診断を受ける機会が多く、その結果、むだな医療を受けて亡くなってしまう人がいるのではないか。そしてほかの医者たちもそのことに気づいているのではないかと私は考えている。

日本身为世界第一长寿国家,但男女平均寿命差别为6岁,女性86.61岁、男性80.21岁(14年后生劳动省发布)。其中原因诸多,但是工作与职场的男性比女性有更多接受体检的机会,会不会有很多人因此死于无益的医疗呢。我认为也有很多其他的医生注意到了这一点。

私が14年3月まで籍を置いていた慶應義塾大学病院では、かつて医者の健康診断受診率は50%だった。受診率の低さに目をつけた厚生労働省が病院の執行部を叱りつけ、執行部が医者を締めつけることで受診率は99.9%となった。なぜ100%でないかというと、私は受診しなかったためだ。どうしても受診させたいなら、健康診断を受けることによって寿命が延びるというデータを出せと言ったが、出なかった。人の健康にあれこれ口を出し、健康診断を受けましょうと宣伝している医者たちが、なぜ健康診断を受けていなかったか。彼ら自身が基準値や病気の早期発見に懐疑的であるということの何よりの証左であると思う。健康診断でがんが見つかり、早く見つけることができてラッキーだったという人もいる。しかし、それが転移する能力のあるものだったか、命が奪われるほどのものであったかという観点が完全に抜け落ちている。

我到14年3月为止在庆应大学医院工作,以前医生的体检受诊率为50%。后生劳动省注意到之后,严厉批评了医院执行部,然后推行下来受诊率达到了99.9%。为什么不是100%呢,因为我没有去。我说一定要我去检查的话,就拿出这回让我延长寿命的证据来,结果没有。为什么医生对别人的健康说三道四,推荐别人做体检,自己却不愿意去呢。这正证明了他们怀疑医院对自身病况的早期症状的诊断能力。有人因为在体检中发现了癌症而感到幸运。但是这并不能证明那就会转移,甚至夺人生命。

健康診断が寿命を縮めるのは、健康診断の結果、ささいなことで病名を頂戴し、いつのまにか多剤併用が常態化するからだと思う。私は「3種類以上同時に処方する医者を信用するな」と言っている。「飲んでいるとなんとなく調子がいい気がする」とか、「飲んでも調子はよくならないが、先生に言われているから」と言う人は、薬をお守りか何かと勘違いしている。薬はあくまでも毒物だ。あらゆる薬に副作用のリスクがあるし、生活習慣病は薬を飲んでも根治はせず、「治した」と思ったところで今度は別の問題が出てくる。医者の言いつけをしっかり守って服薬し、低血糖で倒れてしまう糖尿病患者は後を絶たない。そうしてひどい目にあうと、今度は医療に対する不信が爆発し、自分で見つけてきた民間療法にどっぷりつかり、激やせして別の病気を引き寄せてしまったりする。

体检会要人命,就是因为其结果会给小症状加上大病名,不知不觉使人同时使用多种药剂。我常说:“不要相信同时开三种处方的医生。”有人把要当成救命稻草,就说“喝了感觉身体好多了”、“喝了虽然没好,但是医生让我喝”。是药三分毒。所有的药都有一定的副作用,生活习惯病就算吃药也不会一下就好,就算这次好了也不知道下次会变成什么病。有无数糖尿病患者,谨遵医嘱吃药,却因为低血糖而倒下了。如此又会引发对医疗的不信任感,投身民间土方之中,一通激烈转换之后又不知道会患上什么病。

また、健康のためにといって皇居ランナーやシティマラソンがもてはやされている。しかし、アスリートの健康寿命を調べてみた人はいるだろうか。若い頃の体型を維持するのは難しい。私も30歳で激しい運動はやめた。今では最低限の筋力を維持するためにときどき筋力トレーニングをする程度だ。自分の人生に何が必要かということを一度問いなおす必要があるのではないか。

也有人极力推崇长跑、马拉松对身体有好处。但是,有人去调查过运动员的寿命吧。维持年轻时候的体型是很难的。我到30就不在激烈运动了。现在只做最低限的运动来保持肌肉量。所以,我们也很有必要先问问自己的人生到底需要什么。

■健康診断に呈される疑問

■体检呈现出的疑问

肥満をめぐるウソ
「軽い肥満の人の死亡リスクは標準体重の人より低い。中程度の肥満の人でも標準体重の人より死亡リスクが高いわけではない」という調査結果を発表。

●肥胖的谎言
调查结果表明:“轻度肥胖的人死亡率低于正常人。但并不是中度肥胖的人死亡率就会高。”

コレステロールをめぐるウソ
悪玉コレステロールを低下させる薬を使用して2年間の治療で患者のコレステロール値を大幅に低減させたが、治療効果はまったく表れなかった。

●胆固醇的谎言
使用两年降胆固醇的药之后胆固醇值大幅下降了,但是治疗效果却完全没有显现。

●血圧をめぐるウソ
2000年以前の高血圧の基準は「上(収縮期血圧)は160以下、下(拡張期血圧)は95以上」だったが、日本高血圧学会は「上が130以下、下は85以上」に引き下げた。これにより、「上が130以上で160未満」の人たちが高血圧患者にされ、薬を飲むことに。

●血压的谎言
2000年前高血压基准是“上(收缩期血压)160以下,下(扩张器血压)95以上”,日本高血压学会却降至降到“上130以下,下85以上”。以此标准,使“上130,不到160”的人群也变成高血压,并开始用药。

声明:本双语文章的中文翻译系沪江日语原创内容,转载请注明出处。中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考。如有不妥之处,欢迎指正。