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「フランソワ・ヴィヨン-
どこへ行こうというあてもなく、駅のほうに歩いて行って、駅の前の露店で飴を買い、坊やにしゃぶらせて、それから、ふと思いついて吉祥寺までの切符を買って電車に乗り、つり革にぶらさがって何気なく電車の天井にぶらさがっているポスターを見ますと、夫の名が出ていました。それは雑誌の広告で、夫はその雑誌に「フランソワ・ヴィヨン」という題の長い論文を発表している様子でした。私はそのフランソワ・ヴィヨンという題と夫の名前を見つめているうちに、なぜだかわかりませぬけれども、とてもつらい涙がわいて出て、ポスターが霞んで見えなくなりました。
我并不知道该去向何处,就朝着车站的方向走去,在站前的小卖部买了块糖给儿子吃。之后一时兴起,买了一张去吉祥寺的车票。坐上电车,拉着扶手,无所事事地看着电车的天花板,这时忽然看见一张海报上写着丈夫的名字。那是广告的杂志,丈夫好像在那本杂志上发表了一篇题为《弗朗索瓦•维庸》的长篇论文。我看着“弗朗索瓦•维庸”这个标题和丈夫的名字,不知为何就流出了眼泪,看着海报的眼睛也模糊了。