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長年日本語を教えていると、しばしば学生から意外な質問をされる。そして、それが思わぬ発見につながることが何回かあった。まさに教師の「役得」と言うべきで、教え子には日頃から感謝している。

教日语这么多年,经常有学生问我一些出乎意料的问题。好几次还因此有了意想不到的发现。可以说这正是为人师之“所得”,对于学生我一直心怀感恩。

一番心に残っている思い出については既に書いた。簡単に振り返ると、ある女子学生からこう聞かれたのだ。「花と鼻、それから歯と葉。それぞれ発音が同じですが、これは偶然ですか」。即答できず、図書館で文献をあれこれ調べてみて実に驚いた。「はな・は」だけでなく、「芋づる式」に他の例がさらに4つ見つかったのだ。一方に植物の「花・葉・芽・穂・実(はな・は・め・ほ・み)」があり、もう一方には顔の「鼻・歯・目・頬・耳(はな・は・め・ほほ・みみ)」があるではないか。歯には「歯茎」だってあるのだ。

印象最深刻的一次我已经写过了。简单回顾下,当时我被某位女学生这样问道。“花和鼻(日语读音皆为「はな」)、还有齿和叶(日语读音皆为「は」)。每一对读音都相同,这是偶然吗?”我没能马上答出,之后去图书馆查阅了各种文献后大吃一惊。除了“はな·は”以外,我还“顺藤摸瓜”找到了其他4个例子。一方面有植物的“花·叶·芽·穗·实”,另一方面还有脸部的“鼻·齿·目·颊·耳”嘛(两组日语读音相同)。牙齿也有“歯茎(牙龈)”这一说法。

漢字では書き分けているものの、和語としては元来同じ語彙だったのに違いない。つまり、顔のあちこちは、その形状の似た植物の部分に「見立てられて」いたのだ。そのことは、江戸期の三大俳人と言われる「芭蕉・一茶・蕪村」が、自分の俳号に、揃いも揃って「草冠」の字を求めたのと同じ発想なのである。

虽然它们写成汉字是区分开来了,但作为和语来说原本一定是同个词。也就是说,脸的各个部分都被比作了和其形状相似的植物器官。这和江户时期并称三大俳句诗人的“芭蕉·一茶·芜村”在自己笔名中都取了草字头的字是出自同一个想法。

注:江戸時代の三大俳人と言えば「芭蕉・蕪村・一茶」だろうが、この三つの俳号の共通点は一目瞭然で、三人に二字づつで合計六つ漢字がある内、四つまで草冠を配していることにある。その選択はまさか「偶然」ではなく、明らかに意図的な「植物志向」による命名である。自然と対峙してこれを征服しようとは思わずに、自然に包まれてそこに溶け込もうと願う日本人の姿がここにも見てとれよう。

さて、この経験とは逆に、「うーん、それは単なる偶然でしょう」と答えなくてはいけない「大発見!」の報告もある。3年ほど前の「か理論」をご紹介しよう。「お金に関係のある動詞は全て「か」で始まる」という大胆なる仮説だ。

我这呢,还有一个和上面这例子完全相反的“重大发现”,对其我只能下结论说“唔,这纯属偶然吧”。现在来介绍下大概三年前发现的这个“か理论”。这是一个大胆的假设,说的是“和金钱(日语读音为「おかね」)有关的所有动词都以‘か’开头”。

なかなか説得力がある。その男子学生は「お金をどうしますか?」と自問して、メモを見ながら黒板に書いていく。始めは笑って見ていたが、なかなか書き終わらない。私も次第に身を乗り出していた。「お金をどうしますか?」「お金を貸します」「借ります」「返します」「替えます」「賭けます」「数えます」「稼ぎます」。なるほど、「か」で始まる動詞が7つも並ぶと壮観である。

这假设相当有说服力。那男生一边自问“把钱怎么样”,一边看着笔记开始在黑板上写开了。刚开始我只是笑着看他写,谁知写了好久。于是我也探出身子看了看。他写道“把钱怎么样?”、“把钱借出去”、“借(钱)”、“还(钱)”、“换(钱)”、“赌(钱)”、“数(钱)”、“赚(钱)”(以上动词日语读音均以「か」开头)。原来如此,以“か”开头的动词排了7个,很是壮观。

まだある。次の質問は「お金でどうしますか?」だ。これはもちろん、「お金で買います」。でもこれだけ。次には「お金がどうですか?」と来た。この答えは「お金がかかります」「かさみます」の2つ。

接下去还有。下一个问题是“用钱干什么”。不用说,自然是“用钱买”。只有这么一个。接着是“钱怎么样?”。回答有“费钱”及“(支出)增多”两个。

これで動詞は合計10となった。「他にもあるでしょう。先生も手伝ってください」と言うから、頭をひねったが。正直こんなに出されたらもう残っていないという感じだ。やっと出てきたのは「(お金が)からむ」と「(お金を)かっぱらう」の2つ。うーん、2つ目のはあまり使ってほしくない語彙というか。

这样一来动词合计有10个。男生说“还有别的吧。老师也帮忙想下”,于是我一番苦想。说实话已经写出这么多了,感觉也差不多了。最后硬挤出了俩,“牵涉到(钱)”和“偷(钱)”。唔……怎么说呢,第二个词是不太想让大家用的。

この学生の「か理論」はさらに漢字の部首にまで及んでいるから頭が下がった。ご存知のように、「買・貨・財・賭・貸・購・質」など、お金に関係のある漢字には「貝」が使われる。古代中国では貝殻が貨幣として使われたからだ。学生は「ほら。これも「貝(かい)」でしょう?」と、一言宣って得意そうである。

这个学生的“か理论”还涉及到了汉字部首,这让我有些佩服。正如大家所知,“買·貨·財·賭·貸·購·質”等和金钱有关的汉字中都有“貝(贝)”这个字。因为古时在中国,人们曾将贝壳作为货币使用。学生得意洋洋地说了句:“你们看,这 “贝(日语读法也是以か开头)也是吧?”

なぜ「か」で始まる動詞がこんなに多いのか。それには理由があると言うのだ。私と、クラスに残った学生数人は固唾を呑んでその答えを待った。学生、にやりと笑って言うには、「だって、この動詞は全部、金(かね)のことですからね」うーん、参った。立派だ。君はそこまで考えたのか。でもやはり、言わなくてはいけないだろう。「面白い!でも単なる偶然でしょう」

为什么“か”开头的动词这么多呢?他说这是有原因的。我、还有班里剩下的几个学生屏住呼吸等待他揭晓答案。那学生抿嘴一笑说道:“那不是因为这些动词全部说的都是钱(日语中读作「かね」)的事儿嘛。”哦……服了他了。不错。你都想到这一层啦。但我还是得这么说。“很有意思!只是这纯属巧合吧。”

「か理論」は、しかしその後、大変役立っている。10の「お金の『か動詞』」をこの学生の後輩たちがよく覚えてくれるからだ。笑いに学習効果があることが、こうして、またしても証明されたのである。

不过这个“か理论”后来派上了大用场。10个“关于金钱的『か动词』”被这学生的学弟学妹们记得牢牢的。让人发笑的事亦有一定的学习效用,这说法就这样再一次被证明了。

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