关键词:中山 狐 菜種
これは、私が小さいときに、村の茂平というおじいさんからきいたお話です。 むかしは、私たちの村のちかくの、中山というところに小さなお城があって、中山さまというおとのさまが、おられたそうです。 その中山から、少しはなれた山の中に、「ごん狐」という狐がいました。ごんは、一人ぼっちの小狐で、しだの一ぱいしげった森の中に穴をほって住んでいました。そして、夜でも昼でも、あたりの村へ出てきて、いたずらばかりしました。はたけへ入って芋をほりちらしたり、菜種がらの、ほしてあるのへ火をつけたり、百姓家の裏手につるしてあるとんがらしをむしりとって、いったり、いろんなことをしました。 或秋のことでした。二、三日雨がふりつづいたその間、ごんは、外へも出られなくて穴の中にしゃがんでいました。 雨があがると、ごんは、ほっとして穴からはい出ました。空はからっと晴れていて、百舌鳥の声がきんきん、ひびいていました。
这是我小时候听村里的茂平大爷讲的故事。   从前,在我们村子附近一个叫做中山的地方有一座小城堡,据说这里住着一位姓中山的老爷。   离这中山城堡不远的山里,住着一只名叫阿权的小狐狸。阿权没有亲人,在那长满羊齿草的森林中打了一个地洞当自己的家。不管是夜晚还是白天,它都常跑到附近一带的村子里,有时将地里的山芋刨得乱七八糟,有时在晒着的油菜秸秆上放把火,有时又将农民家后门口挂的辣椒揪下来。总之,它尽干各种淘气的事。   这年秋天,有一次接连下了两三天雨,弄得阿权没法出去玩,只好在洞里蹲着。天一晴它就像得救似地爬出洞口。洞外万里碧空,不时传来伯劳鸟一阵阵唧唧的叫声。