来源:沪江听写酷
2012-01-28 16:00
关键词:重箱 本堂 白状
「その重箱はどこにある。」
「本堂の御本尊さまの前に上げて置きました。」
「うん、それはなかなか気が利いている。どれ、どれ。」
といいながら、和尚さんは本堂へ行ってみますと、なるほど重箱がうやうやしく、御本尊の前に上がっていましたが、あけてみると、中はきれいにからになっていました。
「これこれ、小僧。きさまが食べたのだな。」
と、和尚さんは大きな声でどなりつけました。すると小僧はすまして、のこのこやって来て、
「へええ、とんでもない、そんなことがあるものですか。」
といいながら、そこらをきょろきょろ見まわして、
「ああ、わかりました。御本尊の金仏さまが上がったのです。ほら、あのとおりお口のはたに、あんこがいっぱいついています。」
と、こういうと、和尚さんはそれを見て、
「なるほどあんこがついている。お行儀のわるい金仏さまもあればあったものだ。」
といいながら、おこって手に持っていた払子で、金仏さまの頭を一つくらわせました。すると「くわん、くわん。」と金仏さまは鳴りました。
「なに、くわんことがあるものか。」
と、またおこって二度つづけざまにたたきますと、また「くわん、くわん。」と鳴りました。
そこで和尚さんは、また小僧の方を振り返ってみて、
「それ見ろ、金仏さまはいくらたたいても、くわん、くわんというぞ。やはりきさまが食べたにちがいない。」
すると小僧は困った顔をして、
「たたいたぐらいでは白状しませんよ。釜うでにしておやんなさい。」
といいました。そこで大きなお釜にいっぱいお湯を沸かして、金仏さまをほうり込みました。すると間もなく、お湯がぐらぐらにたぎってきて、
「くった、くった、くった。」
といいました。
「そらごらんなさい、和尚さん。とうとう白状しましたよ。」
と、小僧さんはとくいらしくいいました。