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墓参り線香を供えるとき、手近な紙切れ を丸めて火をつける。マッチの火が紙に移るのを、両手を風よけにして待つ。そのわずかな時間を思い浮かべた

扫墓烧香的时候,把手边的纸片揉成团,点火。用双手挡住风,等候火柴把纸点燃。我想起了这样短暂的一个瞬间。

〈小さなる火を育てつつ守るときこころの部屋のあたたまり来る〉。「火」をお題に催された今年の「歌会始の儀」で選者の歌人、岡井隆さんが詠んだ一首である。火を育て、守る。その言葉から連想するものは人さまざまだろう

“培育小小的火苗并守护它时,温暖来到了心灵之屋”。这是评委兼诗人的冈井隆在今年举行的以《火》为题的“歌会使之仪”上歌咏的一首和歌。培育火苗,守护火苗。从这句话联想到的东西大概因人而异吧。

たき火でもいい。でもいい。恋をしている人ならば、心の部屋が暖まる火を恋人の面影にたとえることもできよう。人の命もまた、誰かの手によって育てられ、守られる「小さなる火」かも知れない

篝火也好。萤火也好。如果是恋爱中的人,大概也可以把温暖心灵之屋的火比喻成恋人的面容吧。人的生命,也许是由某个人一手养育并守护的“小小火苗”。

火の数が命の数を表すときもある。阪神・淡路大震災から、きょうで13年を迎える。兵庫県伊丹市では昨夜、犠牲者の数と同じ6434本のろうそくに鎮魂の灯がともった

有时,火的数量表示生命的数量。阪神・淡路大地震至今,刚好迎来13周年。兵库县伊丹市昨晚点燃了与牺牲人数相同的6434根蜡烛,燃起了为牺牲者安魂的灯。

芦屋市のお寺で、ドラム缶を加工した異形の鐘を見たことがある。あの寒い朝、壊滅した住宅から大勢の人が命からがら逃げてきた。寺では境内にドラム缶を並べ、倒れた家屋の廃材を燃やして風呂を沸かした。危うく凍えかけた命の、鐘は記憶の形見という

我曾在芦屋市的寺院里看到过铁桶加工而成的异型钟。在那个寒冷的清晨,很多人从毁坏的住宅里逃了出来。寺院在院内并排放置了铁桶,用倒塌房屋的废弃材料烧起了洗澡水。对那些险被冻僵的生命来说,钟是他们的回忆的一个纪念。

被災地では数え切れない助け合いの物語があったことだろう。人は誰もが、ひとりひとりは強くもない相身互いの小さな火である。風よけの手となる心を忘れまい。

在受灾地,肯定有数不尽的互助故事吧。人,无论是谁,都是一个个互相帮助的弱小火苗。不要忘记那颗成为挡风手的心灵。