《雨月物语》共五卷九篇志怪小说,融合日本民间传说和中国神怪故事,由上田秋成创作,上田秋成生于日本江户时代中期,幼名仙次郎,本名东作,秋成为其雅号。
加古(かこ)山陽道(さんようどう)軒先(のきさき)浦波(うらなみ)
この日空は晴れ渡って、見渡す限り雲の起伏もなく、加古の宿がある山陽道は多くの旅人の往来で賑わっていた。真昼時も次第に過ぎていったが、待ちに待つ人はまだ来ない。 夕刻に至り、西に沈む日に今宵の宿りを求める旅人の足取りが気ぜわしげになっていくのを見るにつけても、左門はついつい家の外にばかり気が向いてしまい、心はまるで酔いしれたかのように、ここにあらずの態であった。 老母は左門を呼んで言い聞かせた。「人の心が秋のように変わりやすいということはないけれど、菊の花が色濃く咲くのが今日限りということもありますまい。帰ってくるという確信さえあるならば、たとえ空が時雨模様に映ってゆこうとも、何を恨めしく思うことがありましょう。今日はもううちに入って休み、また明日という日を待ちなさい。」 そう言われると、拒むわけにもいかず、母を宥めて先に寝かせ、それでも、もしやと思って、ほ外に出てみる左門だった。見上げると、銀河の光は薄く絶え絶えで、氷凛の月光が自分だけを照らして、うら寂しいものがあった。軒先を守る犬の鳴く声も当たりに澄み渡って聞こえ、浦波の音まで足元に打ち寄せるように響いている。
这天天空晴好,万里无云。加古驿站的山陽道旅人络绎不绝甚是热闹。然而过了中午,等待的人还是没有出现。 即使到了黄昏太阳西沉,求宿的旅人渐渐稀少,左門还是不自觉的看着家门外,表情仿佛是醉了一半,心神不宁。 老母亲叫住他告诉他:“人心不会像秋天的天空这样说变就变。菊花颜色鲜艳绽放的日子肯定不只有今天。只要相信他会回来,即使天空阴雨,也不用太难过了。今天先回家休息吧,还有明天呢。” 母亲这么说,也就没法推辞。先照顾母亲睡下,左門还是怀着最后一点期盼出了门。抬头看,银河的光淡淡的一闪一闪,皎洁的月光只照着自己一人,显得如此寂寞。守在门前的狗叫响彻夜空,波浪的声音就仿佛打在自己脚边一样清晰回响。